武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

湖面を走る(作品紹介130・色鉛筆)

2013-08-25 17:19:02 | Weblog

「湖面を走る」と小さな文字で片隅に書き込まれている。
 A4ぐらいのサイズの絵。

夕食中に、急にアトリエから急に持ってきて、見せられたました。
食事中に絵を見せられると、ちょっと食事が喉につまる・・・・。
やはり、最近の連作「鉄道のシリーズ」。このテーマが、主流の作品が多い。
山はきっと「桜島」と思います。ヒロクニさんは、徳之島生まれで、戦火を逃れるために鹿児島を転々とした時期があり、鹿児島の自然や空気、学校の洋裁教室で過ごした時間があり、その頃の事をよく話します。子供の記憶とは思えない程、詳しい。鹿児島に「饅頭石」という石があり、その饅頭石の近くには「饅頭石駅」というのがあると語ってくれました。「饅頭石というから、どんな物か?と思って、子供だから、饅頭が一杯あるのか?みたいに思って行ったら、苔生した丸い石があってねぇ。だれもこないような所に石があるだけで、なんだこのやろ。とか思ちゃってねぇ」。と話してくれる。

最近の桜島の噴火では、「桜島が噴火すると、教室の窓から灰が入ってくるんだ」。と小学校の頃の話をする。ヒロクニさん子供の頃は、電車ではなく「汽車」だ。「トンネルで窓開けてると、出たら煤で顔が汚れて・・・。」と当時の頃の話す。非常事態の中で、転々と疎開した鹿児島での思い出は、特別なものがあったのでは?と思います。聞いていると、鹿児島の自然や、暑い夏、不安と安堵感と、1つの世界のような感じがします。

わたしの父は、食い物の話がやたら多い。
わたしの母は、祖母と内職に励み、子供ながら仕事ばかりしていたという話。
わたしの祖母は、「米一粒に、4升の水」といい、「米を残すと目がつぶれる」とまで言い、子守唄と苦労話の間に米のことを幼少のわたしに刷り込んだ。
祖母の夫、祖父は、祖母が米を洗って焚いたら、「栄養が抜けるから洗うな」と祖母にきつく言い渡したそうだ。祖母は、そこまで・・・・。と思ったそうだ。

文学少年ヒロクニさんの話は、身内にはない「情緒」に訴えるものがあって好きです。

この日の夕食↓

えびの塩焼き
手作り餃子
だいこんおろし
きゅうりの酢の物
じゃがいもとねぎの味噌汁(薬味 みょうが)
トマト(自家栽培)
コロッケ(買い食い)

なるべく、信頼できる食品と、食品添加物を避けています。
夏は、ちょっと食欲落ちますね。

庭では、秋の気配も感じられ、柿の実がなっています。

昨年は不作の年でしたが、今年は収穫が出来る気配。
買う柿とは違い「昔の柿」の味がします。近所でも人気の柿です。

コメント
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