夜の静寂のなかを駆け抜ける。
恋人達のひそやかな時間。
ヒロクニさんと恋愛中に、淡路島や四国での夜の散歩した時間を想い出しました。
恋をすると時間が光ってくる感覚は、独特です。
この絵を見ている内にそんな感覚が呼び起こされました。
こちらの作品も夜の海をずーと長時間眺めているような感じが、私にはします。
ヒロクニさんの故郷である徳之島へ旅行へ行った時、海ばかり見ていました。
海を眺めることがあまりなかった私には、新鮮な体験です。
ボーと海を見続けていると、向こうの世界(海の向こうへ行きたい衝動が湧いたり)への渇望やら
海からやって来る世界(海の外からの来客者のようなものが来ないかなぁ、という願望)への憧れが湧き奇妙な感情を持ちました。人類が海へ乗り出していく根源のようなものを感じたのでした。
ヒロクニ画伯は、徳之島の海、神戸の海、淡路島の海といつも海のある街にいます。
海は一つのテーマであり、身近なのですね。
だけど、海を海として描くのではなく、香水のように匂いで表現しているような?
実際、香水が好きで「家の中がキョーレツな匂いに包まれます」。
当人曰く、「制作への刺激!」
たまらんヮと思ったので、フリーマケットで買ったアルマーニの柑橘系の香水をプレゼントしたのですが、
それはお出かけ用らしく、家では使用してくれません。(トホホ・・・)
随分前、香港へ旅行へ行った時に買った、安いけど気に入った香港製の香水は、凄かった。
香港製の香水を結構ヒロクニさんは、購入していたのも切れて来たらしく鼻がもげそうな事は、今はない。
お香も好きでよく炊いています。
香り大好き人間なんです。
但し、二匹目の猫。ジルのうんこの匂いは臭く、ジルがうんこをすると
「吐き気がしてくる」と私に訴えます。匂いに敏感なヒロクニさんにとっては、
「地獄の匂い・・・・・」。
ヒロクニさんを地獄へ誘うジル君に驚異を感じる妻であります。