現在、台所にかけてある作品。
ニョッキとした黒の形に心が奪われます。
こういう作品は、ヒロク二さんにとっては遊びらしく、
ついやってみたくなったらやってしまうというもの。
それで、「フッとやってるだけだけど、なんかポエジーを感じるわネ」とヒロク二さんに言う。
すると、ヒロク二さんは、「徳山さん(師匠)からも、おまえは詩が爆発するといい絵描くからな」
とよく言われた。なんか褒めてくれていたよ」と。
私は、パウル・クレーが採集していた植物の押絵を画集かなんかで見たことがあり、
描いたものではないのですが、クレーの収集そのものにポエジーを感じたことがあり、
そういうものがポエジーと言われるものなのかなぁと思ったことがあります。
ポエジーというのは、ポエジーな絵を描くのではなく、
その人の中に存在するもので、滲み出てくるものではないか?と思うのであります。
珍しく落ち込んでいて、夜防犯ブザー持参で散歩していました。
近所を歩いていただけですが、ふっと湿気を含んだ風が、頬にさわり、
見渡すと暗くなった水から稲の苗が植えられている田んぼが目の前に・・・・。
稲が規則正しく、ちょっこと水面から出ている。
水田を見た時、心がやすらぎ、頬をなでる湿気を含んだ風に安らぎました。
もともと、水田を見ると嬉しくなる性分なのです。
しばらく、そこにとどまり、稲の成長を祈って自宅に帰りました。
好きな水田の絵があります。
この絵は、小野竹喬(日本画)の大家の晩年の作品です。
奥の細道句抄絵の10点の中の1つ。
田一枚植ゑて立ち去る柳かな
と、俳句が添えられています。私が、画学生の頃から好きな絵です。
去年、植えたフランスの花ですが、種を収穫して今年も咲きました。
濃い赤に黄色の花弁が見え、ブローチみたいなので気に入ってます。