武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

街と人(作品紹介524)と 独学向き

2019-09-15 15:22:18 | Weblog

こちらの絵は、ボールペンで線描が描かれている上に、色鉛筆で彩色。

人の頭部らしきものが、描かれており、地図のようになっている作品です。

ボールペンを使用して描いていたときは、短い期間でしたので、

2008年~2010年に描かれた作品だと思います。

この頃は、やたら「ボールペンを買ってきて!太さは1.0ミリだからね。」と言われ、

私は、「黒、ブルーどっちを買えばいいの?」と答えていた。

このボールペンの作品も、下書きがなく一発勝負で描いていました。

途中、気に食わなくなったものは、破り捨てるか、気になるところだけを切り取っては、置いておく。

毎回書くけれど、下書き、エスキースというものはないのが、武内流なのです。

そのかわり、メモがたくさんあります。

最近、目のように見えるところは、目ではないのにも気がつきました。

ヒロクニさんの画集を眺めていると、目のような形は随分前から描かれているのに気がつきました。

楕円の中に、円が描かれているのは、宇宙にある惑星のような感じでも使われていたり、

ばらばらと散らばっていたり、必ずしも目ではないようだ。

私には、目に見えてしかたがなかったけれど、当人はそんな風に描いているわけではないのがわかりました。

私も思い込みが激しい方なので、この思い込みから解放されたとたん、肩の力がぬけて、

良かったと思います。

 

このメモは、板に油絵具。(大きいメモもある)

ヒロクニさんからの「刺繍にいいから。」ではなく、

私が「刺繍にいい。」と思って写真を撮りました。

円が浮いているように見え、空間があるので、こういう空間取りを刺繍でしてみるのもいいかも?と、

思いました。それに、色の感じも好いと思ったので。

この絵をジーと見ていたら、ヒロクニさんがやってきて、

「なんか空間がいいだろ。」と。

思っていたことは、一緒だったのね、と納得。

私はすかさず、「色もいいのよ。」と言った。

ヒロクニさんは、「そう?」と言って、アトリエに消えていくのであった。

色に関しては、私自身は多少のコンプレックスを持っていて、いまいち色の選択がうまくない。

自分の好きなようにしていると、厚ぼったく、重い色使いに仕上がることが多いので、

必ず色の全体をイメージしてから、色を使うようにしている。

ヒロクニさんは、マッチのラベルや、気に入った色彩のもの等をスクラップしていて、

色とか印刷の感じの好きなものを集めている。色に関しての訓練になっているのだろう。

着る物も、好きなピンクを見つけたり、好きなブルーのものがあると、

「この色いいね。」と必ず言う。

そして、全体的に軽い色彩感覚がある。

男性にしては珍しい色彩感覚だと思い、色彩に関しては脱帽しています。

 

ヒロクニさんは、絵画に関しては独学なのですが、自分なりの勉強方をあみ出すのは、天才なんじゃないか?と、

思うことがあります。今回の板切れのメモにしても、独特の勉強方だと思うのです。

過去の美術に関しての知識量も豊富で、そんな事まできっちり知っていたのかと思うこともしばしば。

私なんか、美術大学を出ていても、「そんな事、知りませんでした。」ばっかりなのです。

独学向きの人というのは、次から次、勉強することが自然に道筋だてて、してしまうのかも知れませんね。

それには、努力家でなくてはならないし、謙虚な姿勢も大切だ。

あと、情熱が続くというエネルギーは不可欠だし、大変だ。

ヒロクニさんは知らない事があった時は、

小学生のように、「僕、それ知りません。教えてくれないかなぁ~。」という姿なので、

横にいると、ちょっと噴出しそうになります。

その代わり、興味ない事の切捨てが見事で、その切り捨てられた部分を私が補うことになっています。

おもに、生きる智恵というか、生活なんですが・・・・・・。

 

我家では、秋の季節をいち早く感じるヒロクニさんは、ビリー・ホリディをかけています。

もう、寂しいらしい。

こちらは、10枚セットのCD。

ちょっと物憂げな歌声が、秋の季節に合いそう。

「さほりにいい曲は、どれかな?」と、言いながら、曲を選んでくれています。

 

庭は、倒れたカクノトラノオの花が咲き始めました。

 

今年は昨年より群生しています。

倒れているのは、毎年のことですが・・・・。

すくっと立って群生すると、とてもきれいなのですが、うまくいきません。

 

ピピちゃんは、すっかり膝にくるようになり、寝てもくれます。

里親募集の写真で、まん丸お目目が気に入って申し込みましたが、

やっぱり「目、丸い」という目は健在で、ヒロクニさんは、「こいつは、目が面白いよな。」と言います。

ふたりで、「そう、そう。」と頷いています。

この写真が「目、丸い」ピーちゃんなんです。膝で寝ながら、目、丸いのです。

 

 

 

 

 

 

コメント
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