武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

元気だ!(色鉛筆・作品紹介728)と 畑正憲氏追悼

2023-04-07 21:36:30 | Weblog

この絵を見ながら、“くっきりとしているな”と思う。

ビビッドな感じ。

人物画なのは、見て取れるのですが、どういうふうに見ていいのか少し混乱気味です。

男性像であろうとあたりを付ける。

そう思ったとたん、角がある宇宙人みたいに思えたりする。

この絵は、「こういうのを取り上げたらどうだ?」と見せてくれた絵なんです。

元気な感じもするし、いいかも?と思って、絵をスキャンしていました。

だけど、どういうふうに作品を紹介したらいいのか悩むのが正直なところ。

「元気を出して、やっていこうぜ!」と絵は語りかけてくれますが、

その正体は何なのか?

それが、さっぱり分らない作品です。

頭の上に描かれた、“星”は、エネルギーがバチバチと音を鳴らしているようで、

元気を出したくない時に、「元気をだそうぜ!」と急きたてられているようで、

「やめて・・・。」と言いたくなる気がしたりして。

この感想は、武内とわたしの日常の関係から、にじみ出ているのよ。

「少し疲れたから、お休みモードでエネルギーを省エネにして過ごそう。」と思った時に限って、

良人はすっごく元気で、「お弁当を作って出かけよう!」とノリノリになって目の前にいる。

「お弁当を作ってというが、作るのはわたしだろうが・・・。」と内心思い、

「今日は嫌だー。」と返事をする。

「じゃあ、今から散歩に行こう。」と、弁当は省かれる。

「今日は、疲れてるぅ~。」と返事をすると、「君は、ダメだな。」と言い、

(君と言う時は、怒っています。)

「チィッ。」と軽薄な男がするような舌打ちをして目の前から消えるのです。

その舌打ちの音が、憎憎しく頭の中に残る。

また反対の場合もある。

武内の仕事での所用があることから、

わたしが気合を入れて用意(ヒロクニさんの身の回りのもの)を整え、

さっと出かけられるようにして、「さあ、行きましょう!」という気持ちの時、

「別に行かなくてもいいのじゃないの。」と言いだし、さっさとするのを渋る。

「えっ、自分のことじゃないの?」と一瞬身が凍る。

もう、子供に言うように、やいやい言って身支度をさせるのだ。

それは、相手がいることだからと説得するのですが、

ごねている様子を見ていると、だんだん腹が立ってきて、

「もういい。とりあえずわたし1人で行ってくる。

 そして、正直にぐずってこなかったんですって、説明しに行くわ。

 これから、軽蔑されると思うよ。」

と言い放ち、見下したような目で武内を見る。

すると、ブツブツ言いながら身支度するのです。

わたしのことだから、そのままの事を言うのは確実だと思うのでしょう。

それは、あたっているのです。

武内は、わたしのことを理解しているのです。

こうやって、喧嘩や争いの多い夫婦って、前世で敵同士だったりするみたい。

今世で、会った途端それを感知して、恋をしたりするのだそうです。

う~ん、どういう敵であったのかということが、興味深い。

こういうことは、知る由がありませんが・・・。

この絵から、こんな話題になってしまい不思議だ。

 

 

畑正憲氏の訃報を聞いてショックでした。

毎日新聞の夕刊での「しあわせ食堂」の挿絵を武内が担当していた時に、

畑正憲氏の登場で、“ラーメンの絵”を武内は描かせて戴いたことがあります。

その絵は、ラーメンにのっているゆで卵が立っていて、そのありようがユニークな絵でした。

絵だけではなく、畑正憲氏のラーメンのうんちくも潔さがあって良かったので、印象に残っています。

簡単に内容をいうと、

「最近、ラーメンを食べるのに並んだりするようじゃないか。

 そんなたいそうに並んでまで、ラーメンというのは食べるものじゃない。

 お腹がすいた時に、手早く食べるのがラーメンだ。そこが、ラーメンの良さ。

 凝りに凝ったラーメンを並んで食べるというのは野暮。

 普通に美味しいラーメン屋さんで、さっと入って、さっと食べる。

 こういうものだ。」

このような内容だったと思います。

これを読んで、この感覚いいな。と思っていました。

ムツゴロウさんとして、中学生のころ本を読んだり、

動物王国のエッセーを読んだりして楽んでいました。

それから、吉行淳之助氏のエッセーで出てくる、畑正憲さんの麻雀仕方の事なども知り、

ただならぬ人だということが分ってきたりして、好感を持つように。

ライオンに指を食いちぎられても、落ち着いていました。

そこまで、動物と対等に対峙する姿に驚き、雄々しい人なんだと思うようになった。

東京大学出身で、麻雀で食っていたり、インテリヤクザな風味もあって、破天荒。

もう、こういう人は出ないのでは?と思う。

馬に乗っている姿、好きだったな。

 

違った意味でショックなことは、87歳で亡くなったことだ。

我が良人は、今年数えだと、86歳になる。

こういうことが、なんだか堪えるのです。

下の写真は、武内が撮ってくれたわたしの写真。

「そのシャツの模様と庭を写したいから。」と言われ、撮られた写真。

畑正憲氏の訃報から、こういう写真を見て、なんだか切なくなったのでした。

 

湿っぽい話しはこれくらいにして、黄色いチューリップの咲く庭を。

↑黄色のチューリップが栄えています。

黄色もいい色なんだと、再認識。

↑こちらは、わたしが好きなクロームイエローのビオラ。

今年は、レモンイエローに先祖帰りしたものが多く、3苗しか咲きませんでした。

この3苗から、来年に向けての種を採取しなければなりません。

今から、出来た種は、すべてリボンで結ぶことにしています。

 

↑こちらは変わり咲きのビオラ。

右上が、昨年購入したものと同じものが咲きました。

左は、右の花が先祖帰りしたもので、色味は似ていますが違う模様になりました。

色がいい。

 

↑こちらは、我家の猫。ピピ。

もっぱら、ピーちゃんと呼ばれています。

顔が分りにくい猫なんです。

実は、目はぱっちりではないが、開いているのよ。

よく、「ぴーちゃん、顔が分らないよ。そんなことで、どうするの?」とピーに向かっていいます。

本は、ヒロクニさんがわたしに。と言って薦めてくれているもの。

たぶん、マンディアルグだと思う。

これが、なかなか気が進まないのだ。

 

時々、切なくなるのに、良人に対して、本気でイライラしたり、怒ったりする日常。

優しくするのって、難しい。

ほんと、悟れるものなら悟りたい心境。

実は、今日も

「不平不満の多い人だねぇ~。依存心の強い人って不満が多いらしいよ。

 そんなことばかり言っていると、地獄におちるよ。」と言いながら、

不平不満を言わないが、心の中で思っているのはどうなのか?

これは、わたし。

似たり寄ったりかもしれません。

今日も、最後まで痴話話を読んで下さった方、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

コメント (2)
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