武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

ドクロと少女(色鉛筆作品729)と 繊細問答。

2023-04-17 15:20:16 | Weblog

1990年ぐらいに描かれたと思われます。

それは、画風の流れとサインの文字で分ります。

今は、カタカナで、「ヒロクニ」となっていることが多い。

この絵には、ドクロが多く登場しています。

旗印にも、ドクロが。

いつも思うのですが、ドクロの表情がいつもコミカル。

本格的な不気味さを持ったドクロが描かれていれば、

シリアスでクールな作品になると思うのですが、

笑っていたりして、ふざけたようなドクロや、ビックリ顔や、困り顔のドクロなので、

怖さはなく、どちらかと言うと拍子抜けしてしまうような顔をしている。

こういうのが、武内の絵の醍醐味なのか?そう思いながら見ていました。

とにかく、愛嬌がありすぎるドクロ達だ。

↓たくさん描かれているところを、抜き出してみました。

↑コレ。

1つだけフェイントをかけたのか、ドクロになっていない顔があります。

右端の下に、コップに入った歯ブラシが描かれていることから、

随分前の作品群に「歯ブラシ女王」というのがありました。

この絵は、そこからの延長で派生した作品と思われます。

赤い花を見ている少女像は、足を広げていますが、

しっかりパンツ、そう下着のパンツを身に着けています。

青と黒のタイルを交互にしたような配色の部分が、パンツだ。

そういえば、この頃、世界の国のパンツの写真が壁に貼られていたのを思いだします。

この写真を見ながら、「お国柄出てる?」と見ていました。

また、女性用のパンツも一緒に買いにいったこともある。

(わたしの履くものじゃない!厳重注意)

わりと自然な感じでなんの抵抗感もなく、武内はいるので、変態じゃないという感じ。

その売り場に溶け込んでいたことに驚きでした。

一度だけ、1人でパンツを買ってきたことがあり、「これ、いいでしょ?」と見せられた。

いいとは思わなかったけれど、よく伸びるパンツでした。

パンツの形状をした旗がたなびく絵も登場し、

個展の時に、女性が「わー!これ、パンツ。こんなに一杯ある~!」と、賑わっていた。

笑っていた女性達は、素敵な感じに大らかさがあって、いいな、と思いながら見ていました。

老若男女に好かれる絵で、見たら皆ワーとなる作品。

実は、その絵は人手に渡っているので、御見せ出来ないのが残念です。

そんな頃の作品で、武内的には、エロティシズムもある作品です。

 

ブログの更新が遅れました。

忙しい・・・。気持ちが忙しい日々。

転居のための行動をするようになってから、

頭が間取りと家賃、部屋に関する諸々のことで覆われ、そこに集中しがち。

やはり、ピーちゃん(猫)にとっての環境も大切だ。

料理も手っ取り早く、美味しく出来るものに転換。

ネットで見た物件に、“見学したい“のボタンを押し、必要事項を書き込むと、

違う不動産屋からも山のように、案内が・・・。

わたしの前に、多くの不動産屋のスタッフが群がってきているかの錯覚がした。

頭の中が、そんな状態の時に、「さほり、ちょっと来て。」と言われ、絵の話。

実務的に頭がなっている中、話を聞こうとするのだが、

なんの話をしているのか全然分からないが、聞こうと努める気持ちを強くしたら、

頭がクワ~ンとして、水の中に入っているような感じになってしまい、ヒロクニさんが遠くに見える錯覚。

脳の使う部分が違うのだと思いました。

とにかく、わたしの頭は実務一辺倒になりきり、家に集中しています。

 

こうやって、わたしが他ごと(武内ヒロクニ以外のこと)にかまけていると、

これがまた・・・・、ヒロクニさんはわたしに頻繁に話し掛けてくるのです。

家のことは、自分も含まれているのが分らない人だ。

何で忙しいのが分らないのかな?・・・・状態。

それで、話し掛けてくる。

急に「俺は、繊細なんよ。一般の人のような神経の持ち主じゃないんよ。」と。

パソコンの画面を見ながら顔をあげ、その顔を見ながら、

「わたしには、あなたが繊細とは思えない。」と言うと、

・わたしは近所の音でも嫌だったりするものがある。その辺の人と違うと主張。

・無神経な奴とは、話するのもしんどいぐらい繊細なんよ。

・絵画というものを描くのに、デリケートでなくてどうする。

・最後に、「何で、そんなに逆らうの?」

この最後の部分が、変なのだ。

ちょっと何かを言ったら、逆らう?

今度は、わたしの番だ。

「宝塚市が寒いからって、わめいて、形相悪く罵ったりしている顔見ていると、繊細とは思えない。

 その顔を見たら、心が荒れるといっているのに、いっこうに止めない。

 わたしも繊細なんよ。心が荒れます。それが、分らないの?」

「オステリー!」

「あなたより、わたしの方が穏便だし、わたしの方が繊細と思わない?」と。

 

この度思ったのは、ヒロクニさんの「俺は繊細。」は、

我儘とピッタリ合わさって形成されている代物で、我儘と紙一重。

「違うと思う。」と言っただけで、これほど反論してくるとは思いませんでした。

普通は、「えっ、そう?」ぐらいの反応だと思うのだけど。

「こんなことで、引越しして大丈夫か。こんなに仲が悪くて。」と言いながら、アトリエへ。

「違う。」と言っただけで、仲が悪いとは・・・。

この飛躍。

芸術家は、変人が多いらしいが、その中の1人がヒロクニさんでしょう。

 

 

↑今年のビオラで。

中央の黄色のビオラが、わたしの気に入りのもの。

厚ぼったい黄色ですが、このビオラを添えると古典的(クラッシクな感じ)になります。

ブルーぽい紫のビオラも昨年採取した種から。

黒っぽい紫のビオラ、ピンクのビオラ、庭にある小さい小花を添えて。

日持ちはあまりしませんが、花はたくさんあるので、しょっちゅう変えます。

 

 

わたしは同時進行で何かをするのが苦手で、やや集中してやりたいタイプ。

ヒロクニさんは、散漫的にとぎれてもいいタイプで、

絵を制作中でも、どんどん話し掛けていいのです。

「お話カモーン!」と言われたぐらい。

何度か、わたし自分の癖を説明していますが、すぐ忘れるらしい。

それもあるが、究極自分の事に関心がある性格。

それはいいのですが、やや、わたしも自分の事に関心がある性格の要素がある。

興味ない話しだったりすると、全然覚えていないという・・・。

たぶん、似たもの同士なのだと思います。

困ったことだ。

 

今日も、最後までお読み下さったかた、ありがとうございます。