店先に栗がならぶようになりました。
この栗菓子を作るのは、2度目です。
夫が、上記の描いた絵から触発され、今年は栗菓子をトライする決心を!
10年以上前に作ったきり、忘れていた御菓子です。
それでは、作り方を(そんなに難しくありません)
①まず400gの栗を、20~30分水に浸して、落し蓋をしておきます。
②圧力釜に200ccの水を入れ、沸騰したら8分圧力をかけて煮る。
③その栗をザルに上げ、触れるぐらいになったら、栗を半分に切って実をスプーンで取り出す。
④裏漉し器で、木へらを使って裏ごしします。
この写真は、裏ごし中です。
⑤裏ごしされた栗。
ここに砂糖を120g入れ、よく練ります。
⑤の栗を半分に分け、その一方に抹茶を大さじ一杯弱を入れ、よく混ぜ合わせます。
⑥12個づつに均等に近い大きさに丸める。高さは低めの丸い形にします。
手ぬぐいを濡らし、硬く絞る。←これ結構大切です。
その手ぬぐいに、色違いの団子を合わせ、ふきんにつつみギュっと絞ります。
⑦そうすると、こんな形に出来上がります。
箱の型に入れて、二段にして羊羹のようにするやり方もあるのですが、
このやり方の法が簡単で、手ぬぐいから出てくる形を見るという楽しみがあります。
上に抹茶色をするのがいいのか?下の方がいいのか?試してみました。
⑧ガラスの容器に入れて、冷やしておきます。
冷やしてすぐよりも、翌日の方が味がなじんで、美味しい。
ヒロクニさんは、上等の菓子が自宅で出来上がったという感じで、大事に毎日一個づつ食べる宣言を、してくれ、ちびちびとフォークで食していました。私は、3口ぐらいでパックっと食べてしまうので、もったいない!などと言われ、無くなったら寂しいと言われました。
そんなヒロクニさんの言動は、無邪気で純粋で愛おしい感じがして、微笑ましい。
我が家って、なんか貧乏たらしく食べるのですね。そんな時、愛を発見する妻であります。
我が家の庭もすっかり秋。
こおろぎがよく鳴いています。秋の虫の鳴き声は、涼しい。
ラフカディオ・ハーンの事を調べていたら、こんな文章に出会いました。
■虫の声―― ハーンが見つけた日本の音
深まる秋。虫たちの奏でる音ねが夜長に響く。平安時代の女流歌人・和泉式部(生没年未詳)は、鳴く虫の声の多様さから、悲しみも虫それぞれに違うのだろうと、思いを馳せた。和泉式部のこの歌は、ギリシャ出身の英国人で来日・帰化したラフカディオ・ハーン(小泉八雲、1850~1904)の随筆「虫の演奏家」でも紹介されている。
1890年(明治23年)、英語教師として松江に赴任したハーンは、西洋とまるで異なる日本文化の趣おもむきに驚く。耳を澄ませると聞こえてくるのは生活の音だ。橋を渡る下駄の乾いた音。神社で打つ柏手の音。虫売りの籠から届く虫たちの音もその一つだった。「虫はその出す音色のため珍重されている」と、日本人が虫の音を味わう様子を綴り、秋の虫の種類と音を詳述する。松虫は「日本語で書けばチンチロリン、チンチロリンとなるその調べは、銀のような甲高い音」。鈴虫は「リイイイインとなるその調べは、鈴の鳴る音とついまちがえてしまう」。そのほか、螽斯きりぎりす、蟋蟀こおろぎ、轡虫くつわむしなどさまざまな秋の虫の音を、詠まれた短歌とともに紹介した。「月はなほくさ葉の露に影とめてひとり乱るる鈴虫の声」「庭草に村雨ふりてこほろぎの鳴く音聞けば秋つきにけり」(以上、講談社『日本の心』牛村圭訳「虫の演奏家」より)
日本人は、虫の音を雑音とは聞かず、音楽のように聴く。西洋人は、虫の音は、雑音の分類に聞いている違いに驚いたという事を書いています。ハーンは、外国人だからこそ、こういう日本人の感性に驚いた人であり、日本人に改めて日本文化について気が付かせてくれると、思いました。
虫の鳴き声と共に、秋の夜長を過ごす時間、再発見であります。
我が家の庭に生息しているコオロギは、ゴキブリと思えるぐらい大きく、うじゃうじゃいます。
ひまわりとカクノトラノオをちゃぶ台に飾っています。
庭も夏の花が終わり、春の準備を始めつつあります。
もうすぐしたら、周明菊が咲きそうです。
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