武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

ネズミの蜃気楼(色鉛筆作品紹介782)と ネズミの物語あれこれ

2024-08-03 18:11:31 | Weblog

暑くて、私は、こんな表情をしてるかも?と思う時がある。

そして、右には蜃気楼。

そんなことを思い浮かべ、今日はこの絵を選びました。

その蜃気楼が、水色の鼻からヒゲを生やしたネズミの顔に思え、

ひとりで受けて笑っていました。

以前、「ヒロクニさん、あなたはネズミと結婚するのよ。」

と、意味不明なことを言い、

大きなネズミに世話をされている武内の姿を思い浮かべ、爆笑していたのでした。

ついでに、ネズミと夕飯を食べている姿も想像し、可笑しくてたまりませんでした。

「ヒゲを俺に当てるな!」とか、言っていることも想像し、

事細かに細部や、会話、その様子を思い浮かべていると、滑稽で可笑しかったのでした。

大体は、ヒロクニさんの唐突な行為や変な行動に驚かされるのであるが、

時にわたしが、狂う時があるのです。

何がそんなに面白いのか、と思う人は多いでしょう。

普段はわたしがしていること、身の回りのこと、食事の用意、会話(話しを聞いていることが多い)は、

女性であるわたしがしているから当然で当たり前に思えるし、

人間が、人間を世話をしているから、なんだか武内が偉いような感じだと思うのです。

ところが、大きなネズミがエプロンなどをして、

かいがいしくヒロクニさんの世話をしている姿を想像すると、

ぜんぜん偉そうではなくて、悲しい感じすらしてきて、哀れな感じがするのが可笑しい。

ヒロクニさんが、怒ったりすると、

ネズミ奥さんは、エプロンの裾で目頭を押さえ、涙したりする。

わたしは新婚の頃は、泣くときもありネズミ奥さんのような感じになったこともあります。

ある意味、今から思うと新鮮な行為。

今では、「それだから、どうだっていうの?」と口答えすることを思えば、

初々しかったと言える。

ネズミ奥さんとヒロクニさんの姿を思い浮かべるに十分な月日が経ち、

数々のシーンを当てはめると、今までのことがママゴトのような生活に思え、

客観視されるのです。

何故ネズミに置き換えるのか?

それは、わたしの読んできたネズミが主人公の読物にある。

●『ナルニア国物語』C.S.ルイス著 (シリーズもの)

 リープビーチというネズミが登場する。

 ネズミの族長で優れた剣士で騎士道精神の持ち主。最後は、1人未知の世界へ旅立つ。

 

       こちらがリーブピーチの挿絵↑

ナルニア国物語は、子供向けに「聖書」を語るという内容なのですが、

寓話で哲学が語られる部分もあり、大人にもファンが多い。

わたしもそのひとりという分けです。

●『ミス・ビアンカ くらやみ城の冒険』マージョリー・シャープ著(シリーズもの)

  ミス・ビアンカという上品なネズミが登場。金の鎖を首にかけ、なんと!ネズミなのに詩を書く。

  その他に、バーナードという勇敢だが食べ物のことが頭に離れないネズミ、

  ニルスというアイルランド訛りのある荒くれものネズミがトリオになって、囚人を救い出す。

 ↑ミス・ビアンカとバーナード

●『ハードウッドホテル』 ケイリー・ジョージ著(シリーズもの)

  孤児になったモナというネズミが、ひょんなことからハートウッドホテルで働くことになる。

  そこでの動物従業員とホテルの客が繰り広げるドラマ。

  

      ↑これが、ねずみのモナ。ホテルの扉をノック

●『ネズミ女房』ルーマー・ゴッテン

  ネズミの奥さんが、鳥と話をしているうちに外の世界に憧れる話しなのですが、

  読む者は、少し身につまされるのですが、滋味深い読後が残ります。

   

   ↑奥さんネズミが鳥と話している様子

●『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』斎藤敦夫著

  これは、アニメにもなっているけれど、本で読むとまた違う面白さがある。

  ガンバをはじめ15匹のドブネズミ達が、イタチに挑みます。

  わたしは、“イカサマ“というネズミがお気に入り。

  「ぐだぐだ言うより、俺はこのサイコロの決めたことに従うぜ。」というノリが好きだ。

  

  ↑これは、ガンバが危機一髪というところで登場するシーン。いいシーンだな、と思う。

●『フレディ 世界でいちばんかしこいハムスター』ディートロフ・ライェ著(シリーズもの)

  初めてネズミものを読んだ本。フレディというパソコンで文章が書けるハムスターと 
  エンリコとカルーソというモルモットが出てくる。エンリコとカルーソは即興劇をよくする。
  その劇が面白い。これを読んでから、ネズミに虜になり読むようになった。
  
   ↑フレディは、怒りっぽい性格でもある。
 
●『野ねずみハツラツ 六つの冒険』ジャン・ウォール著
  ハツラツという野ネズミが、広い世界を見てみようと船にのって旅をする。
  いろんな動物や、音楽、そして人間に出会い、故郷へ帰る。
  そのハツラツを通して、世界の不思議を感じました。とても詩的に思いました。
  
   ↑挿絵も独時の雰囲気があります。
 
後は、『ニューヨークのネズミ 10万ドル大作戦』というのもあった。
芸術心があるネズミ一家がいた。その一家はネズミの中では、何故か異端者扱い。
その息子で絵を描いていたネズミは、それが何故なのか気になるが分からずじまい。
10万ドルが必要だ!という時に、息子ネズミの絵を人間に絵を売った。
今度は、有名人扱いだが・・。そして、また運命は狂う。
そんなネズミ家族の一家の物語。
 
もう、まだまだあって、ネズミの本収集家みたいなのです。
書ききれません。
だから、あらゆるネズミが想像できるのです。
挿絵なども頭に入っているし、ネズミのタイプも。
だから、ネズミなのです。
 
そして、今日の絵は、そんな理由で選びました。
 
画材は、色鉛筆になります。
 
それに、絵の大きさは小さく、13㎝×18㎝。
 
 
 
実は、この絵は、裏にも絵が描いてありまして、それは下のものになります。↓

どうして裏にまで絵を描いてあるのか、分かりません。

鉛筆で描かれていて、その上に透明なメディウムがしっかり塗られています。

畑の畝のように思えるのですが、穴倉のようにも。

わたしは、上部に描かれた雲の形が気になります。

なんとも言えない形をしていて、武内らしいと思いました。

もう一度書きますが、どうして裏にまで絵を描くのかさっぱりわかりません。

好きな方を見ればいいということなのでしょうか?

相変わらず行動に謎が多い人です。

 

 

それでは、最後に神戸散策を。

今や、買い物と言えば、「神戸の台所」という東山商店街へ行く。

そして、ちょっとした楽しみがあります。

↑冷やし飴、と“レモン”と書かれた飲み物が楽しみです。

とても懐かしいというか、レトロ感が一杯なお店。

この店で初めて頼んだのは、“あめ”のほう。

生姜が効いていて、飴の甘ったるさが歩き回った身体にちょうど良く、美味しい。

次の時は、“レモン”のほうを。

レモンの爽やかさと甘さの加減が良く、溶けかけた氷が表面に浮いていて、

飲むとシャリシャリとした氷が口の中で溶けます。

これも病みつきになりそうです。

3回目は、どっちを頼もうか無茶苦茶悩みました。

本当に悩んで、苦しかった。

こういう苦しみを久々に味わい、子どものような感じに。

50円だから、2杯飲んだらいいと思うかもしれませんが、

楽しみに一杯というのがいいと思うのです。

思い込みなのですが・・・。

そして、結局、“あめ”の方にしました。

これで納得して、岐路についたのです。

買い物の仕上げの儀式になりそうです。

 

今日は、1枚の絵からネズミの話になりました。

わたしネズミの物語が好きなのです。

夏の暑さで、頭のネジが弛んでいるような気がします。

今日も、このような内容を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

今年は、酷暑ですよね。

毎日、「あつ~!」と言って過ごしています。

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (ともりん)
2024-08-09 13:21:39
ネズミと蜃気楼。不思議だなあという印象です。右と左を重ね合わせると、立体的なネズミに見えてきました。以前ちょっと流行った立体視のパラレル法(左目で左の図を、右目で右の図を見ると平面の図が立体に見える)のように見てみました。
左の人の顔横側のへこみに右の人の目が、同様に頬にヒゲが重なって、ネズミのようでした。左の人から内部のネズミ部分が抜けだして浮き出しているのでしょうか。左のネズミの背景が赤いのも熱を感じて蜃気楼っぽいです。

絵の裏にまた絵とは、不思議です。私も畝のように見えました。上部の雲の形は畑と道を区切る植え込みかな?と思いました。畝に草花があるように見えるのですが、そこかしこの「○」の部分が人の顔に見えます。
表と裏に絵がある、と読んで、名刺を思い浮かべました。名刺も表に日本語、裏に英語で書いてあるアレです。

ネズミが主人公の物語、結構あるのですね。どれも絵がすてきです。そして、さほりんのネズミ好きに驚きました。そんなにお好きだったとは……。「ネズミの奥様」の発想はネズミ好きからなのかなと、妙に納得しました。
ご紹介いただいた本の中で日本のものは1点だけだったので、日本にはネズミ作品は少ないのかなと思いました。「日本のネズミ作品」として思い浮かべるのは、絵本で少し見たような気がしますが「これ」という決定的なものはわかりませんでした。実は、真っ先に思い浮かべたのは「ゲゲゲの鬼太郎」のネズミ男でした。

「50円だから~楽しみに一杯」という考え方がとても好きです。私も同じです。味を想像しながら、私も悩みました。生姜がきいたあめも魅力的ですが、酸っぱい味が好きなのでレモンにしちゃうかな……。でも、飴の甘ったるさに生姜はやっぱり惹かれます。いずれにしても、50円は安すぎる!

毎日暑くて、水道から出てくる水がお湯です。給湯器を点けないまま水のシャワーを浴びても暖かい(36度くらい?)ので、重宝しています。電気代が高騰する中、ガス代が節約できてちょっと得した気分です。
不安定な天候に加えて地震のリスクも高まってきて、「安定した平穏はない」ということをしみじみと実感しました。残りの生をしっかり充実させようと強く思うと同時に「掃除をせねば!」というやる気が高騰してきました。切羽詰まってくると、必ず「掃除」の優先度が高まるのが不思議です。
さほりんとヒロクニ先生も、ご安全にお過ごしくださいね。
返信する
重ね合わせてみたという発想が新鮮でした。 (さほりん)
2024-08-11 16:48:52
コメントありがとうございます。
冒頭に重ね合わせて見てみたとあり、その探求心に頭が下がります。確かに、はめ込んだらどうなるか?という形をしています。私も見ながら脳内ではめ込んでみた。微妙に形に食い違いがあって、うまくいかないので、頭がガチャガチャしました。それと同時に、左の部分、やっぱりネズミのように見えるのは、私だけじゃないという確信も得て、ホッと一安堵しました。寄り添って見てくれているのだな、とも思い、嬉しい。

裏の絵は、何を思って描いたのか、よくわかりませんが、裏という感じが出ているのも確か・・・。名刺とは、うまく言うと思いました。右端の畝で顔のように見える部分の「鼻と口」に当たる部分が、単純な花で表現されていて、何とも言えない表現・・・。即興的な絵なので、オマケの絵のような気もします。オマケの絵って、いったい何なのでしょうね。(苦笑)

ネズミが唐突に出てくる下地があったのです。最初は、日本の昔話をベースにヒロクニさんに説教していて、嫌そうに聞いているから、何かあったら「ネズミの話しするわよ!」と言って、作り話をして、嫌がらせ?をしたのが始まりで、それが段々エスカレート?洗練させようとして、読み始めました。そうするうちに、ネズミの話の素晴らしいものに巡り合ってしまって・・、それでさらに加速度が・・。東西問わずネズミが登場する話は多いのですが、創作の面白さを味わえるものは、外国に多いようです。「ゲゲゲの鬼太郎」のネズミ男は、都合の良い奴で、悪人なのか、善人なのか分からないところが、いいですよね。これも名キャラだと思います。白黒はっきりしない、ねずみ色の服着ているしね。ねずみ男のことを考えると、なんか懐かしい気持ちになっちゃいます。

美味しそうでしょう。ストレートに凍らせた、冷やし飴とレモン(味付き)をその容器に入れてあるらしく、氷で薄まるということはないようです。飲みながら、考えて結論を出しました。昨日、行きましたので、迷わずレモンの方を飲みました。50円が凄いよね~。いつも思います。

ともりんの節約の仕方って、発想があるよね。温度が上がったから、ガスを使わなくていいというのは、発想だと思います。普通は、夏でも温かいお湯を習慣で使ってしまいます。冬、水ごりをしていましたが、夏は行水になっています。「気持ちいい」って。しかし、シャワーを使う時は、習慣で湯を使っていました。習慣に流されず、発想転換が出来る人なんだと思います。

近年、災害が多くなりましたね。争い、戦争もあるし・・、ともりんの言うように「安定した平穏はない」という言葉が当てはまります。しかし、私達は生きていくしかない。地震経験者としては、飲み水、食料の備蓄、簡易コンロは用意しておいた方がいいと思っています。風呂の水は貯めておくこと。トイレなどに水を流す時、使えます。掃除などの水としても。
気合を入れると掃除とは、これ如何に。私は、危機になったら、食料確保かもしれない。
残りの生をとの件、今回のことでハッと思えるのは、ともりんの潔さだと思います。生きるということを真剣に考えることは大切だと思いました。ともりんにハッとさせられた瞬間です。ぼんやりしていました。
とても貴重なコメント、ありがとう!
やや坂の上に住居はありますので、大丈夫だと思っていますが、備品を買っておかねばなりません。頑張るわ!夏とも戦いだし、大変よね。人類は。
では!
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