武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

一つの輝き(色鉛筆作品787)と ブログのお休み期間のお知らせ

2024-09-29 16:37:54 | Weblog

この絵は、1996年作の色鉛筆画になります。

この頃は、色鉛筆で小さいモチーフをギュッと圧縮した感じの絵を描いていました。

この絵を描いていた頃は、大阪や神戸の都会をよく散策していたのが思い出されます。

ビルの隙間を抜け出て、広い通りに出た記憶や、

夜のライトで照らされている並べられた靴、

照明から、店内の見えるカフェや、色とりどりの服、シャツやズボンの並んだ様子が浮かびます。

そして、画集。

古本屋で安くなっている画集で気に入ったものが見つかると、

重いのに買って帰り、気になる絵のページを切り取り、家の壁に貼ります。

長く貼られている絵を眺めているうちに、

思うことがあったりして、2人で話をします。

このタイプの色鉛筆画は、空想だけで出来ているものではなく、

散歩したあの角とか、歩いた道のあの部分とか、実際の場所も織り込まれているらしい。

わたしには、「ここか・・。」というふうには、分かりませんが。

しかし、この絵を見ると、その頃流れていた気分や時代の空気を思いだします。

29年前か・・・。

月日は流れ、絵のスタイルも随分変化しました。

この絵を見た時、29年前の流れていた時間を思い出し、

今現在が瞬間ならば、当時の瞬間も同等であっただろうと思い、

瞬間、瞬間を生きていることに思いをはせます。

つまり、瞬間が数珠繋ぎになっているのが時間なのだと思います。

当たり前のことですが、この絵を見て痛感しました。

 

 

やっと朝夕に涼しい風が吹くようになりました。

どれだけホッとしていることか・・・。

2階の屋根が日で焼けて、部屋がホカロンになることがなくなって嬉しい。

今思うことは、宝塚の家では庭があったので、ガーデニングをしていましたが、

今の家では、春夏に花が育たない、植物にはいい環境ではないようで、花と戯れる時間がなくなりました。

それが、寂しい。

秋のビオラの種をまき、「さて今年はどうなることか・・」という気持ちで蒔きました。

今から思うと、精神上とても良いことだった。

「美しい!」と思うことが、とても良かったのです。

また、「ああ、やっぱり陽射しというのは、凄い。」と畏怖の念を覚えたりした感覚は、素晴らしかった。

そんなことを思い、少し寂しい。

違った楽しみが、今の住まいにはあります。

買い物(食料品)が、楽しく、選ぶ店や行く所が多い。

しかも交通の便がとてもいい。

知らない所を散策したいのだが、

ヒロクニさんの「さほり、どこ行くの?」とか、

「早く帰って来てね。」の一声で、かなり気持ちが沈む。

「たまには、ゆっくりしておいでといったらどうなの!」といつも言うのが常。

「家族が心配して、こういうふうに言うのは普通だ。」と言われ、そうかなぁと。

こう書きながら、私たちは延々とこうゆうやり取りをしているなと思う。

一生するに、違いない。

わたしにとっては、悪い因縁のように思えるが、どうなんでしょうか。

しかし、その反面、絵が好きなので絵に近しい位置にいて、

いろんな画家に出会えたりもして、それはとても楽しいことだったりするので、とてもいい。

良い事、悪い事は、相殺しあっています。

 

わたしのブログは、書き始めてから16年書いてきました。

元々、書こうと思っていなかったのです。

周りのある人から強烈に何度も言われて書き始めたもので、

最初は、「そんなの嫌です。」と一決していました。

それがこんなに長くなった。

2008年の9月から始まっています。

始めは短かった文面も、何故か長い文章になっていったりして、

武内が読まないことをいいことに好き勝手に書いていました。

夫婦喧嘩をしたら、ブログに書いたりとして、「大丈夫ですか?」と電話をかけて下さった方もいた。

時々、露骨に書きすぎたかな?と反省したり。

しかし、そのままにしました。

また、絵に対しては、わたしの考えや思う事を書いてきました。

絵を楽しんで見ることの足がかりになれば良いという思いがありました。

正直に言って、武内の絵は一般的には難しいところがあると思います。

古い戦後の洋画家達が好きでありながら、前衛に身をおこうとする。

この前衛のあり方が、独特なので「理解不能」になる。

わたしも作品によっては、「理解不能」な人であります。

このブログに来て、「理解不能」な作品を見て下さった方、本当にありがとうございました。

下記に画歴を書きましたが、わたしは1990年の牧神画廊の個展から、登場する妻です。

実は、結婚する時、離婚することもあり得るかもしれないな・・・、と思いながら結婚したんです。(笑)

芸術と生活は、時々対峙することもあるだろうとの思いから。

しかし、思いのほか長く続いてしまい、自分でも驚いています。

武内も「こんなに長くいた人初めてだ。」と言い、歳月を数えて楽しんでいるという・・・。

今日はちょっと心苦しいことが・・・。

このブログが好感を持って読まれているとしたら、申し訳ないのですが、

ブログを一旦、お休みして、

一年後に再会したいということをお伝えしたいと思います。

私達2人は元気にしていて、病気はしていません。

私の充電期間と言った方がいいでしょう。

最後に武内のプロフィールの詳しい詳細を載せておきます。

武内ヒロクニの絵は、長い画家としての生活の中で今の絵があります。

理解の助けになるかもしれないと思い、付け加えました。

以下

■武内ヒロクニ 画歴ープロフィールー

1937年 徳之島で生まれる

1962年 第8回神戸二紀展 委託賞受賞、神戸京美堂画廊個展

1963年 神戸ナショナルギャラリー個展、小西保文、知念正文、武内博洲 拓展(大阪画廊)

1964年 島太郎、酒井銀河、武内博洲3人展(洲本市公会堂)

    新構造社会員となる   ←ここまで油絵時代

1965年 グループ位 第一回展(神戸国際会館)

    グループ位 非人称展(ダイワ画廊)

    アンデパンダンアートフェステバル グループ位(岐阜)

1966年 E・ジャリ展 グループ位(大阪ヌーヌ 画廊)

    寄生虫展 グループ位(大阪信濃橋画廊)

    現代美術祭典 グループ位 無感覚思考宣言(堺市)

    岡山市芸術祭参加

1967年 神戸コトブキギャラリー個展

    ワッポオペレーション展 (大阪信濃橋画廊)

    オール関西新人抜選展(大阪信濃橋画廊)

1968年 次元68展(京都市美術館)

    第一回タカ展(神戸 安田ギャラリー)

    第二回タカ展(大阪 あの画廊)

1969年 第一回兵庫美術家祭典(兵庫近代美術館)

1970年 兵庫美術祭出品

    京都美術館ニルバーナ展種出品

    第一回京都アンデパンダン展出品  ←ここまで現代美術

    VOXヒコーキ堂経営(ロック喫茶) ←ここはロック喫茶経営

1977年 臀部展(神戸)            ←ここから色鉛筆

1978年 画廊レンガ舎個展(姫路)

1979年 凡画廊個展(加古川)

1980年 凡画廊個展(加古川)

1981年 ギャラリーパルパローレ個展(神戸)

1983年 凡企画展、凡画展

1985年 武内博洲、鴨下葉子二人展(アートサロン・ロロ)

1986年 神戸明泉寺壁画完成   

1990年 牧神画廊個展(東京)

1992年 武内ヒロクニの世界展(神戸・海文堂ギャラリー)

1993年 DEATH IS CANDY 武内ヒロクニWORKS 画集出版記念展(神戸・海文堂ギャラリー)

1994年 武内ヒロクニの世界展(神戸・海文堂ギャラリー)

1995年 武内ヒロクニの世界展(神戸・海文堂ギャラリー)

    CitiyギャラリーI.M個展(大阪)

1997年 武内ヒロクニの世界展(神戸・海文堂ギャラリー)

1998年 武内ヒロクニの世界展(神戸・海文堂ギャラリー)

2000年 アメリカ村 モンスーン・ティールーム個展(大阪)

    カンテ・グランテ中津店個展(大阪)

2001年 ギャラリーDEN個展(大阪)

2004年 武内ヒロクニ個展(神戸・ギャラリー島田)

2005年 武内ヒロクニの部屋“DAHOMAY”展(神戸・ギャラリー島田)

2006年 毎日新聞夕刊 東京版「しあわせ食堂」4月から連載

    アトリエの武内ヒロクニ展 毎日新聞夕刊 挿絵連載記念(神戸・ギャラリー島田)

2008年 武内ヒロクニ展(神戸・ギャラリー島田)

2009年 しあわせ食堂原画展(神戸・ギャラリー島田)

2010年 武内ヒロクニ鉛筆画の世界展(神戸・ギャラリー島田)

    しあわせ食堂&色鉛筆画の世界展(ギャラリーゴトウ、ギャラリー枝香庵 同時開催)

2011年 武内ヒロクニ展 (神戸・ギャラリー島田)

2013年 武内ヒロクニ展 (神戸・ギャラリー島田)

2021年 武内ヒロクニ展 (神戸・ギャラリー島田)

以上

 

個展のお知らせは、お休み中であっても、お知らせしますので、

よろしくお願い致します。

コメントの返信もしますので、何かあれば書いて下さると嬉しく思います。

ブログのページは、1054項目あります。

始めは、短いのに「書いた~。」と、ドキドキしていました。

後半は、短いと書き足りないような気がして、長くなっていた模様。

こんなブログですが、暫しのお休み、よろしくお願いします。

来年の10月1日に、また!!

2025年の10月1日から再開します。

 

 

 


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