朝から冷たい雨。電車の中で、濡れた傘をよけるのに苦労する。
「まもなく発車いたします。かけこみ乗車はお止めください」
放送と発車のベルが鳴り止んだ。
「あ、降ります。すいません。降ります」
と、真ん中辺りの座席に座っていた中年のおばさんが急に立ち上がり、のそのそと人ごみを押しのけてやってくる、が、ドアは無常にも、ピシャリと閉まる。
あと三秒、いや五秒、それでもギリギリだったろう。終点まであと十二分、我慢するしかない
「おはよう」会社に来る。机の前に座る。
積んである山のようになった本を見て途方に暮れる。そういえば、家にも読んでいない本が相当数ある。みんな読みたい本。
こういう状態を積読(つんどく)というらしい(ペットさんから教わった)
土日の溜まっていた郵便の中に、東京地方裁判所の郵便物を発見。
民事第20部。平成20年(フ)第○○○○号とある。
中を開ける。○○手続開始通知書なるものが、ふむふむ、……、気の毒だ。
が、我々の会社も気の毒だ。仕事をした結果の報酬が入らないことを意味する