

朝礼は、ほんと、ダメだ。最高でも10分、と考えていた。
今日は、「クレームを味方にする」を話した。
すると頭の中に、まるで真夏の余韻を名残惜しむ入道雲のように、予定外のあれこれが、もくもくと湧き上がってくる。みんなの表情を確かめる。
ヤバイ、顔が強張っている。
一番最後には、電通の鬼の十訓を声を出して全員で詠むことにしている。
それを初めに社員が一人詠んで、続いてみんなが復唱する。
その社員が、
「周囲を引きずら回せ、引きずるるのと引きず……らられるのれは、長い間に天地の開きができる」
と、噛みまくった。
みんなは、必死に笑いを殺しているのか、肩が小刻みに揺れている。
僕も、ブッ、と、吹き出しただけで笑いを堪えた。そして復唱のための態勢を整えた。
「周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは長い間に天地の開きができる」
これが正解、電通の鬼の十訓の6番だ。
ま、最後は社員の一人がこうして和ませてくれたので助かった。
朝礼時間、22分。池袋から、五反田あたりまで行ける。