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7月から何の進展も見せず、今年の8月23日(土)キック仲間と毎年恒例の江ノ島ドライブ(実際は、由比ガ浜)に行く日。
当日、寒くて雨模様。お台場に変更。浜辺で、大学生のビーチバレー(昨年は、鵠沼海岸で浅尾美和がやっていたのとは大違い)を見て、お茶を濁す。
その帰りの車中、
「えっ? マジ? いつごろから?」「高校から大学生の頃だけだけど、デープパープルのコピーはバッチリですから、ハイウエイスターやりましょうよ」
キューピーみたいな顔をしてしゃべるO君に、私は「楽器は?」「ギターかベース、どっちでも」「むむむーーー、面白い。やろうか? バンド」
……で、O君と意気投合。O君は、年齢38歳、山口県出身で同志社大学卒業後介護関係の事務をしている。リーブ21の世話になった方がいい逸材だ。キックはヨレヨレで、か弱い。
9月に入り、Y君と昼食を共にする。
パスタランチを食べ終えたY君が、
「ちょっとトイレ行ってきていいですか?」
「ダメ、ダメ、だめ」
「す、す、寸前ですから」
あ~~~、とチャックに手をかけながら、トイレに向かう。
そのとき、私のズボンのポケットが振動する。見ると、会社だった。税理士さんが二時に来るという内容を見て閉じる。
バンドを締めながら戻ってきたY君に、
「あ、そうそう、今度、遊びでいいからみんなでバンドやらない? ほら、M&Kとか入れてこっちもギターとベースが二人いるし、YちゃんはボーカルとMCやってくれればいいから、どうよ?」
と、声をかける。
続くzzzzzzzzzzz___________xzxzxzxzxz