田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『フィフス・ウエイブ』

2016-04-25 09:28:28 | 新作映画を見てみた

クロエ・グレース・モレッツよどこへ行く…




 地球外生物(アザーズ)からの5段階攻撃(フィフス・ウエイブ)を受け、絶滅の危機に瀕した人類。ヒロイン、キャシー(クロエ・グレース・モレッツ)の孤独な闘いを描く。

 見た目は敵と味方の区別がつかないことから生じる怖さや面白さは、オーソドックスな侵略SF(ボディスナッチ)の常套手段。この映画はそこにジュブナイルの要素をプラスしているが、主人公の少女の成長物語を続き物で描くというのは、『ハンガーゲーム』『ダイバージェント』の後追いの感は否めない。

 小品の佳作『アリス・クリードの失踪』(09)のJ・ブレイクソン監督作だけに期待したが、残念ながら新味はなかった。どうもクロエは作品に恵まれていない気がする。

コメント
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