今、チャンネルNECOで、ドラマ「おひかえあそばせ」(71)の再放送をやっている。
このドラマは、日本テレビとユニオン映画が製作した、脚本・松木ひろし、音楽・大野雄二、石立鉄男出演によるホーム・コメディの第一作。
この後、「気になる嫁さん」(71~72)「パパと呼ばないで」(72~73)「雑居時代」(73~74)「水もれ甲介」(74~75)「気まぐれ天使」(76~77)「気まぐれ本格派」(77~78)と続いた。
ちょうど自分が小学校の高学年から中学、高校にかけての頃に放送され、その後も繰り返し再放送されたので、よく覚えている。松木脚本の笑いと涙の人情噺も、大野の音楽も、石立が演じたキャラクターも、いい女優たちも、達者な脇役たちも、みんな大好きだった。
脚本の松木は、トニー・カーチスやロック・ハドソンのように、喜劇の出来る二枚目俳優を探しており、石立がそのイメージにぴったり合ったという。
今、髪形がちょっと似ている大泉洋を使ってリメークしてみては、などと夢想してみるが、大坂志郎や花沢徳衛、名古屋章や谷村昌彦、山本紀彦といった、脇を固める人たちの代わりがいないことに気付かされ、寂しい気分になる。