田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『あしたのジョー』

2020-09-08 20:18:21 | 映画いろいろ

『あしたのジョー』(11)(2011.2.13.市川コルトンプラザ)

俳優が肉体を駆使する素晴らしさ

 名作漫画の2度目の実写映画化。白木葉子(香里奈)をドヤ街出身にしたり、ウルフ金串を白木ジム所属のボクサーにするなど、あまり意味のない改変はあったものの、CGを多用したスポーツ映画『ピンポン』(02)で名をはせた曽利文彦監督が、今回は極力CGに頼らず、俳優の肉体を駆使することに徹した点に拍手を送りたい。『イップ・マン 葉問』(10)のドニー・イェンもそうだが、やはり人は、生身の肉体から繰り出される技や力に感動するのだ。

 ジョー役の山下智久も頑張ってはいたが、伊勢谷友介の力石徹と香川照之の丹下段平がすご過ぎた。だが、もしこの後、カーロス・リベラ、金竜飛、そしてホセ・メンドーサとの対戦へと映画が続いていくならば、山下の成長が期待できる。

【今の一言】今や、この映画のジョーも力石も葉子もスキャンダルまみれか。この映画の、伊勢谷の鍛え抜いた肉体に嘘はなかったと思いたい。

伊勢谷友介容疑者、現行犯逮捕 大麻取締法違反の疑い
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1241319

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【インタビュー】『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』山田裕貴

2020-09-08 08:16:48 | インタビュー

「しんちゃんの自由な発想に憧れます」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1239490

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『キャプテン・フィリップス』

2020-09-08 07:41:58 | 映画いろいろ

『キャプテン・フィリップス』

 2009年に発生した「マースク・アラバマ号」乗っ取り事件で、ソマリア海賊の人質となったリチャード・フィリップス(トム・ハンクス)を描く伝記映画。

来日記者会見
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/57042

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『ロミオとジュリエット』

2020-09-08 07:07:22 | 映画いろいろ
『ロミオとジュリエット』(68)(2010.2.21.TOHOシネマズ六本木ヒルズ「午前十時の映画祭」)
 
 
 言わずもがなのウィリアム・シェークスピア原作の古典恋愛劇の映画化。映画館で見るのは今回が初となった。
 
 ロミオ役のレナード・ホワイティングとジュリエット役のオリビア・ハッセー(確かに今見ても初々しくて魅力的)は、日本ではこの映画1本で大人気となって映画誌のグラビアを飾り、人気投票では常に上位にランクされるなど、まさにアイドル的な存在となった。今では考えられない状況だ。
 
 今回は、お節介なローレンス神父役のミーロ・オーシャ、ロミオの親友マキューシオ役のジョン・マケナリー、ジュリエットの乳母役のパット・ヘイウッド、ジュリエットの従兄弟役のマイケル・ヨークら脇役がなかなかいいと感じた。
 
 製作ディノ・デ・ラウランティス、監督フランコ・ゼフィレッリほか、スタッフはイタリア人が多いからオペラのような感じに作られている気もする。中でも、パスカリーノ・デ・サンティスの色を抑えた撮影とニーノ・ロータの音楽が素晴らしい。
 
 とは言え、登場人物たちの行動や場面説明を兼ねた演劇的で大仰なセリフ、全体のテンポなどは、悲劇なのに喜劇に映るところもある。三谷幸喜が『笑の大学』でパロディーにしたのも納得できる。チャップリンも喜劇の裏には悲劇があると言っていたし。
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