田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『メガスネーク』

2020-09-22 09:25:41 | ブラウン管の映画館

『メガスネーク』(07)

 テネシーに住むダフは、太古にこの土地を支配したという邪悪なヘビ「アンテカ」の子供を飼うネイティブアメリカンと知り合う。彼によれば、「容器から出すな」「生きた餌を与えるな」「ヘビを恐れるな」という三つのルールさえ守っていれば封印が守られ、平穏が保たれるという。

 伝説に魅了されたダフは、その小さなヘビを奪って逃走するが、ルールを守れず、封印を解いてしまう。小さかったヘビは、みるみる巨大化し、驚異的な破壊力で人間に襲いかかる。

 当方、ヘビは大の苦手で見るのも嫌なのだが、このアンテカやアナコンダまで巨大化すれば、リアルではないのでモンスターものの一種として見ることができる。それにアメリカの南部が舞台になると、どこか西部劇を感じさせるものがあったりもして…。

 それにしても、一連のサメ映画もそうだが、よくもまあこんなばかばかしい映画を作るものだと感心するやらあきれるやら。でも、それに茶々を入れながら楽しんで見ている自分もどうかと思う。三つのルールは『グレムリン』(84)のパロディか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『エイリアン2』

2020-09-22 07:19:48 | ブラウン管の映画館

『エイリアン2』(86)(1987.3.30.新橋文化.併映は『サンダーアーム/龍兄虎弟』)

 ノストロモ号の惨劇から57年、地球に戻ったリプリー(シガーニー・ウィーバー)は、住民からの連絡が途絶えた惑星に向け、海兵隊とともに旅立つ。着陸した惑星には無数のエイリアンが。リプリーは生存を懸け、壮絶な戦いに巻き込まれていく…。

 ジェームズ・キャメロン監督の迫力満点のアクション演出で、前作とは違った魅力を持った傑作となった。アカデミー視覚効果賞、音響効果賞受賞。

 とにかく、最後の最後までサービス満点で見る者を飽きさせない。見る前に気になっていた「今度は戦争だ!」なる、過激な宣伝文句にも、なるほどとうなずかされるだけのパワーもあった。何より、久しぶりにオリジナルを越えた続編に出会えたことがうれしかった。

 オリジナルは、なかなか登場しないエイリアンを目玉にしていたのだが、この映画はその逆、つまり複数のエイリアンを嫌というほど登場させたのだ。そうした、続編としては損な方法を取りながら、単なる見世物に終わらせない構成が見事だった。そして、実はこの映画の隠れテーマは、リプリーとエイリアンとの母性の闘いなのではないかとも思った。

 加えて、オリジナルよりもさらにたくましくなって帰ってきたウィーバーの奮闘ぶりやタフさにも驚くべきものがあったが、この映画がオリジナルを超えた際たる理由は、少女を救う愛であり、オリジナルの会社の手下の人造人間とは違うものを登場させ、人間との温かい交流を描いた点にある。いくら過激な映画でも、その奥にはやはり愛や温かさがなければ救いがない、と思うのは甘いだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「リンゴ・スター and ヒズ・オールスターバンド ライブ・イン・ロサンゼルス 2019」

2020-09-22 00:51:16 | ビートルズ

 1989年に武道館で見た、第一期のメンバーはもう誰もいなかった。あの時は、リンゴやオールスターバンドの弱点ばかりが目に付いて、素直に喜べなかったのだが、30年の時を経て、改めて見ると、これはこれでヒットパレードみたいで楽しいと思えた。

 今回のメンバーは、スティーブ・ルカサー(TOTO)、コリン・ヘイ(メン・アット・ワーク)、グレッグ・ローリー(サンタナ/ジャーニー)、ヘイミッシュ・スチュアート(アベレージ・ホワイト・バンド/ポール・マッカートニー・バンド)、グレッグ・ビソネット(デビッド・リー・ロス)、ウォーレン・ハム(カンサス)。

 ルカサーが弾くサンタナのナンバーが見事だったし、何と言っても、79歳のリンゴが元気いっぱいで、歌もうまくなっていたのには驚いた。そして、スチュアートは、これでポールとリンゴのバックを務めたことになる。

 最後に、第一期のメンバーだったジョー・ウォルシュ、ジム・ケルトナー、ニルス・ロフグレンたちも登場してきての「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・マイ・フレンズ」の大合唱は、感動的ですらあった。

「マッチボックス」「明日への願い」リンゴ
「エビル・ウエイズ」ローリー
「ロザーナ」ルカサー
「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」スチュアート
「ダウン・アンダー」ヘイ
「ボーイズ」「ドント・パス・ミー・バイ」「イエロー・サブマリン」リンゴ
「ブラック・マジック・ウーマン」「ジプシー・クイーン」ローリー
「ユア・シックスティーン」「アンセム」リンゴ
「オーバーキル」ヘイ
「アフリカ」ルカサー
「僕のリズムを聞いとくれ」ローリー
「彼氏になりたい」リンゴ
「ノックは夜中に」ヘイ
「ホールド・ザ・ライン」ルカサー
「想い出のフォトグラフ」「アクト・ナチュラリー」「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」リンゴ
「平和を我等に」 

「リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンド1989」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/14a766a31084cf05165ba9771f78bb6e

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする