2008年3月5~8日にかけて、韓国観光公社主催の、ドラマ「太王四神記」のロケ地を訪ねる取材旅行に参加した。もう13年も前のことになった【その2】。
6日
今日のスケジュールは、ソウル~修徳寺~安眠島まで、かなり長時間のバスの旅。朝、窓の外を見ると雪。寒いはずだわ。朝食はバイキング。忠清南道を移動する。
「高速道路は朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領が、ドイツのアウトバーンにならって整備した」「『太王四神記』は、ペ・ヨンジュンのスター性やカリスマ性を再認識させ、新たなファンを獲得した」「時代劇ブームの裏には、中国との確執による高麗、高句麗時代の見直しがある」「韓国では母の胎内に帰る意味もあって、丸く土を盛った土饅頭のような土葬が多く、今では土地問題に発展している」などなど、日本語をきちんと話す韓国人のガイドさんの話は、なかなか興味深かった。
修徳寺に到着。ソウルの南→プヨン→公州と、百済の中心が移動するのに伴って仏教が広まったのだという。500年代に建立された寺は、カラフルな色使いとエンタシスの柱が印象的。ガイドさんは、日本から嫁いだ現地の人だという。昼食は、甘辛いツルニンジンがメインのフルコース? 正直なところ、これも苦手だ。
ソウルから車で片道約3時間。やっと安眠島に着く。「太王四神記」の野営地セットを見学したが、完成していない展望台、まだ舗装されていない砂利道、寒風吹きすさぶ閑散としたセット…。いやはやなんとも適当。管理人の仁さんが印象的だった。
ウォーカーヒルホテルのディナーショー。久々の洋食だったが、あまりうまくないし、ショーを見ながらの食事はやはり落ち着かない。韓国の舞踏団とサーカスショーの2部構成。
前者は、民族服に身を包んだ演者たちによる華やかな舞踏劇。多分韓国の歴史が描かれているのだろう。日本が体操などで勝てないはずだと実感させられるほどの曲芸が披露される。
後者のゼフォラ・サーカスはドイツのサーカス団らしい。哀愁漂う老漫才コンビのような2人、上段の狭いボックス内で黙々と演奏するバンド、若手が繰り広げるあきれるばかりのすさまじいアクロバット、客いじりのうまいジャグラーなどが次々に登場しなかなか楽しい。そして、全てが一体となったラストのカーテンコールには、ちょっと感動させられた。
夜、ホテル内のカジノ。スロットで2万ウォン勝つ。とは言え、換金したら約2000円にしかならない。早々に引き上げる。