田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『キング・オブ・シーヴズ』

2021-01-07 17:22:43 | 新作映画を見てみた

『ジーサンズ はじめての強盗』が陽なら、こちらは陰

 かつて「泥棒王(タイトルの「キング・オブ・シーヴズ」)」と呼ばれたブライアン(マイケル・ケイン)。⼀度は裏社会から引退し、愛する妻と平穏な日々を過ごしていたが、妻の死後、知人の若者バジル(チャーリー・コックス)から、ロンドン随⼀の宝飾店「ハットンガーデン」の貸金庫窃盗計画を持ちかけられる。

 2015年に実際にあった高齢窃盗集団による事件を描く。監督は『博士と彼女のセオリー』(14)のジェームズ・マーシュ。新作ではなく、2018年の映画。

 ケインのほかのメンバーは、ジム・ブロードベント、トム・コートネイ、レイ・ウィンストン、ポール・ホワイトハウス、マイケル・ガンボン。各々の若き日の姿がちらっと映る。

 前半は「いい金庫を見ると元気が出る」とか、防犯カメラの多さに「プライバシーはないのか」といったセリフが飛び交い、ユーモアを交えながら、なかなか快調に進むのだが、後半は仲間割れを描いて失速する。

 痛快な犯罪物を期待したが、むしろ、シリアスで苦いものになっていた。同じくケインが主演した同種の『ジーサンズ はじめての強盗』(17)が陽なら、こちらは陰という感じがした。まあ、実話の映画化だから、仕方なかったところもあるのだろうが…。

 昔の犯罪映画を思わせるジャズ風の音楽が聴きもの。また「ハッピー・トゥゲザー」(タートルズ)や「パーティーズ・オーバー」(シャーリー・バッシー)が反意的に使われている。

【ほぼ週刊映画コラム】『ジーサンズ はじめての強盗』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f58607d897cafda9aa4516dc786cf246

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1990年代『ぴあ』表紙・番外編

2021-01-07 07:59:25 | ブックレビュー

1990.
『フィールド・オブ・ドリームス』『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』ぴあシネマクラブ

91.
『ダンス・ウイズ・ウルブズ』『七人の侍』、ジョージ・ハリスン、ぴあシネマクラブ

94.
イーグルス

95.
イチロー、野茂英雄

96.
日米野球

97.
『ロスト・ワールド』

2012.
『映画遺産ぴあ』

2013.15.
ポール・マッカートニー

 

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1980年代『ぴあ』表紙

2021-01-07 07:37:51 | ブックレビュー

1980.
『マンハッタン』『ポール・マッカートニー』『地獄の黙示録』『1941』『影武者』『ヘアー』『ランニング』『リトルダーリング』『ファイナル・カウントダウン』『ブロンコ・ビリー』『ロングライダーズ』『ローズ』『テス』『レイズ・ザ・タイタニック』『フェーム』

81.
『チャンス』『グロリア』『ブルース・ブラザース』『スティービー・ワンダー』『ブリキの太鼓』『9時から5時まで』『陽炎座』『カリフォルニア・ドールズ』『エクスカリバー』『マリア・ブラウンの結婚』『レイダース/失われたアーク』

 

82.
『ミッドナイト・クロス』『終電車』『ニッケル・オデオン』『ワン・フロム・ザ・ハート』『炎のランナー』『E.T.』『アニー』

83.
『トッツィー』『ガンジー』『戦場のメリークリスマス』『探偵物語』『アウトサイダー』『ブルーサンダー』『ソフィーの選択』『ネバーセイ・ネバーアゲイン』『ウォー・ゲーム』

84.
『カメレオンマン』『ナチュラル』『グレムリン』『ゴジラ』

85.
『乱』『インドへの道』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『コクーン』

86.
『シルバラード』

87.
ぴあシネマクラブ

89.
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』、ポール・マッカートニー、ぴあシネマクラブ

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