2008年3月5~8日にかけて、韓国観光公社主催の、ドラマ「太王四神記」のロケ地を訪ねる取材旅行に参加した。もう13年も前のことになった【その3】。
7日
朝、よくドラマのロケに使われるというウォーカーヒルホテルの内部を案内されるが、ほとんど韓国ドラマを見ていないのであまりピンとこない。まさに豚に真珠、猫に小判状態。時々ドラマにも出演するというバーテンの話が面白かった。
九里の高句麗鍛冶屋村へ。ここもまだ工事中。しかも「ペ・ヨンジュンの大岩顔」があるということで、結構険しい山道を登らされる羽目に。やっと登って一べつすると、これが全然似ていない。またも適当だった。
この地はもともとは百済の領土で、漢江を挟んで高句麗と戦った古戦場でもあるらしい。なんだか無理やりドラマとこじつけているような気もする。案内のおじさんの名前はソン・ガンホって、誰かさんと同じだ。
昼食をとった某有名レストランもひどかった。「これなら街の安い焼肉屋の方がずっとおいしい」とベテラン記者が嘆いておられた。
「太王四神記」でセドゥル役を演じたミン・ジオにインタビュー。これがドラマデビュー作とか。人柄は良さそうだが、少々俳優としてのオーラに欠けている気がした。
最後の夜はソウルプラザホテルに宿泊。こちらの方が落ち着く。夕方、南大門市場を散策。胡散臭い店の宝庫。アメ横をさらにガラ悪くした感じ。「社長」「お兄さん」、あげくは「久しぶり」と声を掛けられて袖をつかまれる。いやはやすさまじいパワー。妻への土産のチャンジャ(真っ赤なイカの塩辛)を購入。
夜は、ソウルタワーに上ってバイキング料理。今回の食事ではここが一番おいしかった、と言っては元も子もないか。明日は帰国ということで、知り合った方々と明洞(歌舞伎町とよく似ている)に繰り出すが、強行軍と寒さでさすがにぐったりしたので、早々に退散した。