田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『水を抱く女』

2021-03-03 10:22:47 | 新作映画を見てみた

ハリウッド映画との違い

 アンデルセンの「人魚姫」の基にもなったと言われる、水の精ウンディーネ(オンディーヌ)伝説を現代に置き換えて、クリスティアン・ベッツォルト監督が映画化。

 ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネ(パウラ・ベーア)は、博物館でガイドとして働いている。ある日、恋人に裏切られた彼女の前に、潜水作業員のクリストフ(フランツ・ロゴフスキ)が現れる。

 ウンディーネの目線、列車の窓に流れる風景、列車を追い掛けるクリストフ、博物館にあるベルリンの模型、潜水作業員のフィギュア、水中の大ナマズとウンディーネの文字、白壁に散ったワインの跡、ビージーズの「ステイン・アライブ」で心臓マッサージ、といったイメージのコラージュを、バッハの「アダージョ」に乗せて、幻想的でミステリアスな話として描く。

 先に見た『ベルリン・アレクサンダープラッツ』同様、夜のベルリンの風景が特に印象的だったが、ウンディーネがガイドとして語るベルリンの歴史も興味深く聴いた。

 こういう題材をハリウッドが撮れば『スプラッシュ』(84)『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)になるが、ヨーロッパ(ドイツ)が撮ればこうなるのか、という違いが感じられて面白かった。

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「BSシネマ」『モダン・タイムス』

2021-03-03 07:07:34 | ブラウン管の映画館

『モダン・タイムス』(36)

あのラストシーンはやっぱり名場面だ。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7c6832acf6b2b19c939bcbc8cf0dd6de

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