田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『パーム・スプリングス』

2021-03-08 09:17:26 | 新作映画を見てみた

下ネタ満載のオフビートコメディ

 正体不明の男マイルズ(アンディ・サムバーグ)とかかわったばかりに、サラ(クリスティン・ミリオティ)は、目覚めるたびに、妹の結婚式の日を繰り返すタイムループに陥る。

 「時のループ=同じ日の繰り返し」を描いた傑作『恋はデ・ジャブ』(93)の“被害者”は主人公(ビル・マーレー)一人だけだったが、この映画はマイルズとサラに、謎の男(J.K.シモンズ)も加えた3人が巻き込まれる、というのが新機軸。

 監督マックス・バーバコウ、脚本アンディ・シアラによる、映画の撮り直し(テイク~)を利用した、下ネタ満載のオフビートコメディになっている。「ウェン・ザ・モーニング・カムズ」(ホール&オーツ)など、挿入曲もなかなか凝っている。

 この映画は、映画学校で製作→サンダンス映画祭に出品→Huluでネット配信→ドライブ・イン・シアターでの上映と、コロナ禍で変転しながらヒットした“ラッキーな映画”と言われているらしい。やたらとビールを飲むシーンがあって、改めて、アメリカ人は本当によくビールを飲むと思った。

『恋はデジャ・ブ』グラウンドホッグデー
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1d8e1e5aaa9fb66f4f61c93bbac5f11c

タイムトラベル映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8cf907d7850b2ea2dc7fb411f86473d5

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「クラシック音楽館」伊福部昭

2021-03-08 07:50:02 | 映画いろいろ

 昨日のEテレ「クラシック音楽館」は、井上道義指揮のN響演奏会。伊福部昭作曲の「ピアノと管弦楽のための『リトミカ・オスティナータ』」(ピアノ:松田華音)、「日本狂詩曲」「ピアノ組曲」(ピアノ:岡田将)を聴くことができた。

 伊福部が91歳で亡くなった2006年に、彼が作曲した映画音楽の私的ベストテンを選んだ(年代順)。
 『ゴジラ』(54)『空の大怪獣ラドン』(56)『ビルマの竪琴』(56)『日本誕生』(59)『キングコング対ゴジラ』(62)『ちいさこべ』(62)『わんぱく王子の大蛇退治』(63)『怪獣大戦争』(65)『眠狂四郎 無頼剣』(66)『大魔神逆襲』(66)

 2011年7月27日には、今はなき吉祥寺バウスシアターの「爆音映画祭」で、元ヒカシューの井上誠らによるミニライブ『ゴジラ伝説』を聴いた。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/18f0d2bafbdc7f21107034d06dc3a207

 生誕100年を迎えた2014年には、新交響楽団第24回演奏会「伊福部昭生誕100年記念」(1.19.東京芸術劇場)と「伊福部昭音楽祭」(3.30.和光市民文化センター)で、「オーケストラとマリムバのための『ラウダコンチェルタータ』」(マリンバ:安倍圭子)や「SF交響ファンタジー第1番」を聴くことができた。

 どの曲も、ちょっと聴けばすぐに彼の曲だと分かる。いわゆる“伊福部節”と言われる独特のものだ。

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