田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

たけしのその時カメラは回っていた「映画の都!ハリウッド」

2021-03-27 22:38:38 | 映画いろいろ

 この中で紹介された『市民ケーン』(41)の監督オーソン・ウェルズについて、あるいはMGMの社長ルイス・B・メイヤーとジュディ・ガーランドについては、先に見た『Mank/マンク 』でも語られていたが、やはり最も興味深かったのは、ハリウッド誕生の物語だった。

 東部で映画産業を独占する発明王エジソンから逃れてカリフォルニアの原野にやってきた映画人たちが、やがて映画の都ハリウッドを作り上げていく過程の話は本当に面白い。

 
2001年、ハリウッド・メトロポリタンホテルの窓から小さく見えたハリウッドサイン

『20世紀の映画』から、師匠・長谷川正が書いた「ハリウッド誕生」
『外国映画男女優名鑑』から、「映画女優はなぜ生まれたか」「サイレント映画の大スターたち」

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『ボーン・レガシー』

2021-03-27 07:40:42 | 映画いろいろ

『ボーン・レガシー』(12)(2012.8.13.東宝東和試写室)

 モービーの「エクストリーム・ウェイズ」がまた聴こえてきたが、主人公はマット・デイモンの“ボーン”からジェレミー・レナーの“アーロン”に交代した。

 デイモンはこのシリーズで、田舎の気のいいあんちゃんのイメージから肉体派へと見事に変身し、新境地を開拓したが、『ハート・ロッカー』(08)『アベンジャーズ』(12)と硬派な役が続くレナーは、意外性という点ではいささか弱いと思う。

 もっとも、これまでのシリーズで脚本を書いてきたトニー・ギルロイが監督しただけに、予定調和的な面白さを得ることはできる。また、同じくCIAの裏側を描いた『デンジャラス・ラン』(12)に比べれば緊迫感という点ではこちらの方が上か。

 今回はアーロンを追うCIA側の親玉を演じた“とっちゃん坊や”的なエドワード・ノートンのキャラクターが面白かった。その一方、スコット・グレン、デビッド・ストラザーン、ジョアン・アレン、そしてアルバート・フィニーといったレギュラー陣がゲスト出演にとどまったのが残念。

 ロケ地に韓国とフィリピン、敵役には国籍不明のアジア人と、アジア市場を意識したところが多分に見られる。

ジェレミー・レナー来日舞台あいさつ
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/15094

 

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『ボーン・アルティメイタム』

2021-03-27 07:32:10 | 映画いろいろ

『ボーン・アルティメイタム』(07)(2007.10.30.東宝東和試写室)

 『ボーン・アイデンティティー』(02)『ボーン・スプレマシー』(04)に続く、ボーン・シリーズの第3作『ボーン・アルティメイタム』を試写。

 相変わらず、すさまじいスピード感に満ちた映画だが、手持ちカメラや寄りの構図で撮られたアクションを矢継ぎ早に見せられると、年のせいかどうも落ち着かない。先に見た『ダイ・ハード4.0』(07)もそうだったが、最近のアクション映画にはこの手の描写が多くて閉口させられる。

 主人公ジェイソン・ボーン役のマット・デイモン自体はなかなか魅力的で、ジョアン・アレン、スコット・グレン、デビッド・ストラザーン、そしてアルバート・フィニイという渋くていい脇役もそろっている。それなのにこの出来ではいささか虚しい気がした。

 

 

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