『スペース カウボーイ』(00)
1958年、フランク(クリント・イーストウッド)たち精鋭のパイロット・チーム「ダイタロス」はアメリカ初の宇宙飛行士となるべく訓練を受けていたが、NASAの裏切りとも思える行為によって、その栄誉をチンパンジーに奪われた。
引退し静かな生活を送る、フランクのもとに、NASAから通信衛星の修理に協力してほしいとの要請が入る。フランクは、40年前の屈辱を晴らすべく、要請を受ける替わりに、チームの再結成と宇宙行きをNASAに約束させる。
フランク以外のメンバーは、操縦技術を生かし曲芸パイロットになったホーク(トミー・リー・ジョーンズ)、機械技術を生かしジェットコースター技師になったジェリー(ドナルド・サザーランド)、宗教に目覚め牧師になったタンク(ジェームズ・ガーナー)。
視力も体力も低下した全員60歳以上のメンバーが、宇宙への夢を胸に、訓練をこなしていく様は、コミカルではあるが感動的ですらある。老人たちの青春映画のような趣も。ラストのフランク・シナトラの「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」をバックにしたジョーンズの姿が泣かせる。
さらば新橋文化劇場 『エグゼクティブ・デシジョン』『スペース カウボーイ』
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『アド・アストラ』
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