「中居正広のダンスな会 超一流が選ぶ世界の衝撃ダンス」という番組で、改めてマイケル・ジャクソンのすごさを知らされた。また、フレッド・アステアやバズビー・バークレーは紹介されていたが、ジーン・ケリーが出てこなかったのは、ちょっと寂しい気がした。そして、バレエダンサーの熊川哲也がこの映画を選んでいたのが少々意外だった。
『ホワイト・ナイツ/白夜』(85)(1987.1.5.)
ソ連からアメリカに亡命したバレエダンサー、ニコライ(ミハイル・バリシニコフ)が乗る旅客機がソ連空軍基地に不時着。KGBによって再び自国に引き戻されたニコライは、アメリカから亡命してきた黒人ダンサー、レイモンド(グレゴリー・ハインズ)とその妻(イザベラ・ロッセリーニ)に監視されることになるが…。
タップダンサーのハインズとバレエダンサーのバリシニコフによるダンス競演が見どころで、アカデミー歌曲賞を受賞したライオネル・リッチーの「セイ・ユー、セイ・ミー 」と、同じく候補となったスティーブン・ビショップ作詞・作曲、フィル・コリンズとマリリン・マーティンが歌った「セパレート・ライブス」が聴きどころ。
ただ、テイラー・ハックフォード監督は、『愛と青春の旅だち』(82)や『カリブの熱い夜』(84)同様、どうも物事の上辺というか、カッコ良い部分を強調し、音楽でうまくごまかすところがある。いわばミュージックビデオ向きだ。それ故、映画をファッションのように見る連中には受けるのだろう。
それにしても、アメリカが描くソ連の姿は、「ロッキー4/炎の友情」(85)同様、あまりにも一方的過ぎて、見ていて悲しくなってくるところがある。米ソ関係の悪化がそうさせるのだと言ってしまえばそれまでだが、どちらがいい悪いという極論ではなく、対等の立場の同じ人間同士として描くことも可能なはずである。独り善がりや一方的な主張ではない、そんな希望のある映画が見てみたいと思う。
「セイ・ユー、セイ・ミー 」(ライオネル・リッチー)
https://www.youtube.com/watch?v=we0mk_J0zyc
「セパレート・ライブス」(フィル・コリンズ&マリリン・マーティン)
https://www.youtube.com/watch?v=PgPthI5Rbkw
マイケル・ジャクソン『ムーンウォーカー』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/466c959bf8cba805249cc3c4978a93ba
また、土屋太鳳がダンスについて熱く語っていたが、以前彼女にインタビューした時、アクションについて熱く語っていたことを思い出した。
【インタビュー】『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』土屋太鳳
「操の心情がアクションに出るように頑張った」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/885502