田中雄二の「映画の王様」

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稀代のアクション俳優、千葉ちゃん逝く

2021-08-20 09:36:31 | 映画いろいろ

 小学生の頃、千葉真一がドラマ「キイハンター」の風間洋介役で見せたすさまじいアクションの数々は今も脳裏に焼き付いている。毎週ドキドキしながら見ていたのだが、なぜか親しみを感じて、勝手に「千葉ちゃん」と呼んでいた。

 その後の、空手やカンフー映画、『柳生一族の陰謀』(78)『戦国自衛隊』(79)で“ニューアクション”を構築した、アクション俳優としてのすごさに加えて、『新幹線大爆破』 (75)の運転士役や『蘇える金狼』(79)の弱いゆすり屋役など、人間味や弱さを感じさせる役もよかった。その両面が生かされたのが、ユーモラスなところもあったテレビドラマ「影の軍団」シリーズだったと思う。

 出演した『キル・ビル』(03)のクエンティン・タランティーノや『ジョン・ウィック』のキアヌ・リーヴスなど、海外でも慕われた千葉ちゃん。健さんと同じく、絶対に死なないようなイメージがあった人だけに、突然の訃報に驚いた。稀代のアクション俳優がまさかコロナで逝くとは…。

千葉真一さん、新型コロナウイルスによる肺炎のため死去 アクション俳優として活躍
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1288584

『ある決闘-セントヘレナの掟-』公開直前イベント
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1112374

『戦国自衛隊』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/512fcde98bd0299ded1e951d1607ed9b

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「BSシネマ」『地獄への道』

2021-08-20 07:25:43 | ブラウン管の映画館

『地獄への道』(39)

 アメリカ西部開拓時代の伝説的アウトロー、ジェシー・ジェームズの半生を描く。製作ダリル・F・ザナック、監督ヘンリー・キング。タイロン・パワーがジェシー、ヘンリー・フォンダが兄のフランクを演じた。

 南北戦争後、鉄道会社に土地を奪われ、それがもとで母を亡くしたフランクとジェシーのジェームズ兄弟は、復讐のために強盗団を組織して鉄道会社の列車を襲う。やがて復讐から離れた彼らはお尋ね者となり、悪名をとどろかせていく。

 増淵健さんは『西部劇映画100選』の中で、『明日に向って撃て!』(69)が、この映画から大きな影響を受けていると記している。

 監督のヘンリー・キングは、サイレント時代から活躍したハリウッドを代表する名監督の一人。戦後は、『頭上の敵機』(49)『拳銃王』(50)『キリマンジャロの雪』(52)とグレゴリー・ペックの主演作を撮ったが、双葉十三郎さんは『現代アメリカ映画作家論』の中で、キングを“戦前的人情の作家”と記している。なるほど、『人生模様』(52)の「賢者の贈り物」や『慕情』(55)といった作品に、それが表れているのかもしれない。

『外国映画男優名鑑』『20世紀の映画監督名鑑』から

 

 

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【インタビュー】『ドライブ・マイ・カー』霧島れいか

2021-08-20 07:17:20 | インタビュー

 舞台俳優で演出家の家福悠介(西島秀俊)は、脚本家の妻・音(霧島れいか)と幸せに暮らしていた。ところが、妻はある秘密を残したまま急死してしまう。2年後、家福は、演劇祭で演出を担当することになった広島で、寡黙な専属ドライバーのみさき(三浦透子)と出会う。

 村上春樹の『女のいない男たち』に収録された同名短編を、濱口竜介監督・脚本により映画化した『ドライブ・マイ・カー』が8月20日から、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショーとなる。謎を抱えた主人公の妻・音を演じた霧島に、映画への思い、撮影の様子、濱口監督の演出法などを聞いた。

「音は、いろいろと問題を抱えている、秘密の多い、難しい役でしたが、演じがいがあって楽しかったです」
https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1287646&preview=true

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