『シャラコ』(68)(1973.1012.ゴールデン洋画劇場)
1880年代のニュー・メキシコ。ヨーロッパから狩猟のためにやって来た貴族たちがインディアンの襲撃に遭う。そこにインディアンとの混血で元軍人のシャラコ(ショーン・コネリー)が現れる。
コネリーをはじめ、西部劇が全く似合わないキャストを使い、残酷描写などでマカロニウエスタンの影響を感じさせる、イギリス製の珍品西部劇。監督はエドワード・ドミトリク。
BS-TBSで珍しく吹き替え版を放映していた。約50年ぶりの再見なのでほとんど覚えていなかった。とはいえ、今見ると、この国際色豊かな顔触れはなかなか面白い。
コネリー(スコットランド)とオナー・ブラックマン(イングランド)は『007/ゴールドフィンガー』(64)で共演し、スティーブン・ボイド(アイルランド)とジャック・ホーキンス(イングランド)は『ベン・ハー』(59)で共演している。
その他、ブリジット・バルドー(フランス)、ペーター・ファン・アイク(ドイツ)、アレクサンダー・ノックス(カナダ)、バレリー・フレンチ(イングランド)、ジュリアン・マティオス(スペイン)という布陣。
黒人のウッディ・ストロードがアパッチ・インディアンを演じているのも妙だ。でも、『続・荒野の七人』(66)でチコを演じたマティオスとの再会はちょっとうれしかった。