田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

こまつ座の常連俳優・辻萬長

2021-08-23 20:08:51 | 映画いろいろ

 

 亡くなった辻萬長を最初に認知したのは、市川崑監督の金田一耕助シリーズの『犬神家の一族』(76)『悪魔の手毬唄』(77)『獄門島』(77)での、加藤武の等々力警部の部下役だった。

 以後は、井上ひさしのこまつ座の常連俳優として活躍。自分が見たのは、「シャンハイムーン」(92)での魯迅(高橋長英)を助ける医師・須藤五百三、「黙阿弥オペラ」(95)の主人公で戯作者の河竹新七、「紙屋町さくらホテル」(97)では、原爆で命を落とす俳優の丸山定夫、そして「連鎖街の人々」(00)の劇作家役。特に珍しく主役を張った「黙阿弥オペラ」が印象深い。

 とにかく声がいい、いかにも舞台栄えのする俳優だった。「父と暮せば」の父親役はすまけい版で見たのだが、辻版も見てみたかったと思う。

井上ひさしの芝居1「イーハトーボの劇列車」「シャンハイムーン」「頭痛肩こり樋口一葉」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8e3f784f72790f4908cfea3f8629292e

井上ひさしの芝居3「表裏源内蛙合戦」「化粧」「紙屋町さくらホテル」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1a330d7a114e054d517fe8d6b5a03fab

井上ひさしの芝居4「黙阿弥オペラ」「連鎖街の人々」「天保十二年のシェイクスピア」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/916c48116e5762b82e974a9e68c55e47

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『映画の森』「2021年 8月の映画」

2021-08-23 06:44:59 | 映画の森

 共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)8月16/23日号で、『映画の森』と題したコラムページに「2021年 8月の映画」として、4本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。

映画作りへの愛と映画の力を信じる心
『キネマの神様』☆☆☆☆

「映画って、スクリーンを通して今と過去をつないでくれるんだ」
『サマーフィルムにのって』☆☆☆☆

優れたミステリーを見るような面白さ
『ドライブ・マイ・カー』☆☆☆☆

彼らをずっと見ていたい気分になる
『子供はわかってあげない』☆☆☆☆

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