田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『夏の終り』瀬戸内寂聴

2021-11-12 09:53:22 | 映画いろいろ

『夏の終り』(13)

 亡くなった瀬戸内寂聴の小説を映画化したものは、意外と少ないが、最も印象的なのは、自伝的小説を映画化したこの映画ではないかと思う。

【映画コラム】“大人の映画”という印象が強く残る『夏の終り』
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/52253

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「BSシネマ」『縛り首の木』

2021-11-12 07:15:41 | ブラウン管の映画館

『縛り首の木』(59)

 金の採掘に沸く町にやってきた医師のジョー(ゲーリー・クーパー)は、金を盗んで撃たれた青年ルーン(ベン・ピアッツァ)を救う。ルーンは治療代代わりにジョーの使用人となるが、過去を隠したジョーの身の上を不思議に思う。そんな折、強盗に襲われた馬車から生き残ったスイス人のエリザベス(マリア・シェル)がジョーのもとに運び込まれてくる…。

 監督はデルマー・デイビス。晩年のクーパーは老いが目立ち、暗く屈折した役柄を演じることが多かったが、この映画もそのうちの一本。

 また、狂信的な伝道師役のジョージ・C・スコット、カール・マルデンなど、舞台出身の演技派俳優が、舞台経験のない“映画スター”のクーパーと絡むのも、この時期のクーパー映画の特徴の一つであり、存在感が身上の映画スターの黄昏と、舞台出身で内面演技を得意とする新興俳優の進出が交錯する、という時代の流れを感じさせる。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする