『夏の終り』(13)
亡くなった瀬戸内寂聴の小説を映画化したものは、意外と少ないが、最も印象的なのは、自伝的小説を映画化したこの映画ではないかと思う。
【映画コラム】“大人の映画”という印象が強く残る『夏の終り』
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/52253
『夏の終り』(13)
亡くなった瀬戸内寂聴の小説を映画化したものは、意外と少ないが、最も印象的なのは、自伝的小説を映画化したこの映画ではないかと思う。
【映画コラム】“大人の映画”という印象が強く残る『夏の終り』
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『縛り首の木』(59)
金の採掘に沸く町にやってきた医師のジョー(ゲーリー・クーパー)は、金を盗んで撃たれた青年ルーン(ベン・ピアッツァ)を救う。ルーンは治療代代わりにジョーの使用人となるが、過去を隠したジョーの身の上を不思議に思う。そんな折、強盗に襲われた馬車から生き残ったスイス人のエリザベス(マリア・シェル)がジョーのもとに運び込まれてくる…。
監督はデルマー・デイビス。晩年のクーパーは老いが目立ち、暗く屈折した役柄を演じることが多かったが、この映画もそのうちの一本。
また、狂信的な伝道師役のジョージ・C・スコット、カール・マルデンなど、舞台出身の演技派俳優が、舞台経験のない“映画スター”のクーパーと絡むのも、この時期のクーパー映画の特徴の一つであり、存在感が身上の映画スターの黄昏と、舞台出身で内面演技を得意とする新興俳優の進出が交錯する、という時代の流れを感じさせる。