硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

耳をすませば

2013-07-06 10:16:42 | 日記
昨晩ちらりと観た。この作品は映画館で観てVHSでも観てDVDも観たほど好きである。

1995年に上映されたものであるけれど、今見てもいいなぁと思ってしまうほど甘酸っぱい物語である。

アマサワくんは中学生とは思えぬほど大人びていて、それに必死で追いつこうとしている月島さんは本当に愛おしい。

僕にはなかった世界観であったから、とても憧れていました。こんな恋がしたいなぁと。

でも、今回ちらりと観てすこし想いが変わっていた。それはこの作品の監督である近藤善文さんがこの作品を生み出すためにかなり精神を削っていたという事実を知ったからである。宮崎駿さんとの衝突が何度もあったという。そして生まれたのがこの作品であった。(宮崎駿 「折り返し点」で知った時は愕然としてしまった。)

でもそれがプロの仕事なのであろう。

そう考える自身に少し淋しい気もした。

作品は時間がそこで止まっており、色褪せる事はないけれど僕たちの時間は留まることなく、また色褪せてゆく。

いや、彼らもまた成長しているはずである。この作品を見直すごとに抱いていた「現在の彼ら」を再び妄想してみようかなと思う。

その物語はまた次回と言う事で・・・。