夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

私の好きな言葉 Гおしまいなさいまし」

2010-12-29 19:47:11 | 日記・エッセイ・コラム

Dsc04992 Dsc04956

Гおしまいなさいまし」と言うのは方言なのだろうか?

私の故郷では、こんばんはと同じように、夕方からの挨拶に使う。

英語のGood Eveningと全く同じ感覚。夕方からの会合などで、その日初めて顔を合わせる方に、こんばんはよりもより丁寧な言い方として用いる。

単なる夕べの挨拶でなくねぎらいの気持ちを込めた使い方がある。私は年長者の使う、Гおしまいなさいまし」という挨拶がとても好き

畑で薄暗くなっても働いている、嫁っ子や婿ドンに、年長者や、近所のお婆ちゃんが、もう今日の仕事はお終いにして上がっていいよと、気を利かして、声を掛けてくれるのだ。とても思いやりに満ちた挨拶。

その声掛けが無いと、新婚の嫁っ子や、小糠三合有ったら、婿にやるなと言われているのに、実家に小糠三合有ったかどうか判らないけれども、婿に来て、さんではなくて、ドンづけで呼ばれている婿ドンは、勝手に仕事を終えない。

舅や、姑に怠け者だと思われてしまい、また明日から大変なことになる。

終うタイミングが、大切なのだ。

現在の「お先に失礼します。」Гお疲れ様」のような軽い挨拶ではなくて、思いやりの心が溢れんばかりの挨拶なのだ。

上司が部下に掛けるねぎらいの言葉とも少しニュアンスが違う。

先に声を掛けるのが、年長者なのだ!

丁稚ドンと婿ドンしかドンづけで呼ばれ無いと教わった。

今は、嫁っ子どころか、お嫁さん。婿ドン然りお婿さん。

おしまいなさいましはもう使われない挨拶かしら?

そう言えば、私も何年も使っていない!

そうだ!

今年最後思いやりではなくて、皮肉を込めて、間違った使い方でГおしまいなさいまし」と声を掛けてあげよう。

議員でいつまでも働いている元首相の方々、もうおしまいなさいまし

グダグダと文句ばっかり言っている野党の長老の方々

もうおしまいなさいまし。

Dsc04960