銀木犀
雨に濡れる銀木犀の花
この銀木犀は、
私の生家の樹齢数百年の古木の子孫です。
沼津市郊外に建て売り住宅を買い求めた時に、植木好きの長兄が、
百日紅と銀木犀、門かぶりの槇等を庭に植えてくれました!
富士市郊外の山の家に移植したのは、百日紅と銀木犀。
ですから、沼津市で12年、富士山の家で26年。畑で苗木として育っていた期間を足して、樹齢38年から40数年と言った所です。
生家の百日紅は、奥座敷と座敷から見える坪庭の左端に在って、
毎年赤い花を縁側や祖父母の居る奥座敷からも見えるようにと、
気配りをして、剪定していました。
百日紅の樹齢はどれ位なのか判りませんが、幹の太さや樹皮の様子、生家の建てられた年等から
推定すると、百五十年は超えていると思います。
銀木犀の古木は『竃屋』と言う呼び名の煮炊きをする建物の裏に在りました。
木登りも出来る程大きくて、立派な樹でした!
※江戸時代の竃屋は、平成のキッチン。昭和の台所です。
毎年秋になるとある日突然、竃屋から匂ってくる、炊きたてのご飯と出来立てのおみおつけの美味しそうな匂いが、
えもいわれぬ芳しい銀木犀の馨に変わります!
銀木犀は 目立たない花ですが、馨は花の中では一番好きな花です!!
春は野の菫。
初夏は小手毬。
秋は銀木犀。
冬は椿。 私の大切にしている植物です。
山の家のリビングから、40倍の望遠で撮影しました。
足元が悪いので、近く迄行かないで、ケビンに撮影して貰いました!
昨日雨が少し止んだ時に撮影しました。
今年は秋雨が続いていて、青空がなかなか見られません。
もう少し散り始めているようです…
銀木犀の樹の寿命は長いのですが、花が咲いている期間はとても短くて、僅か一週間位です。
儚い命だからこそ、最高級の馨を漂わせることが出来るのでしょう…