黒柿の実
台風の被害が無いか心配で、山の家と畑に様子を見に行って帰って来たケビン。
開口一番
「忙しくて、しばらく畑に行けなかったら、柿の実が黒くなっちゃった!」
Г今年初めて三個なったので、楽しみにしていたのに、一個しか残っていないよ…」
そうかぁ、もう八年も経ったのか…
桃栗三年柿八年と言うものなぁと
軽い気持ちで、ケビンが大事そうに山の畑から収穫して来た柿を見てビックリ!!
ギョ!? 何これ~
想像していた四溝柿の柿色とは全く違った黒色です。
……
ほんの少しの沈黙の後
思い出しました。
七、八年前に苗木屋さんで、Г『黒柿』だって珍しいね~。一本畑に植えてみようか…。」とどちらからともなく言って
苗木を買って畑の隅に植えたのです。
「 最初から黒柿なんて珍しいから買おうかと言って買ったんだよね~」
外見じゃ無いとは言ってもやはり見た目も食欲の内ですね…
Г何か黒糖饅頭みたいな皮の色だね~美味しいのかしら?」と折角の黒柿の初収穫にもやや低めの関心と無感動の私………
何か見た目が気味悪いので、写真撮影もしないで、そのまま放置して置きました。
私には、甘柿か渋柿かも判らないのに、食べて見る勇気はありません!!
食べないままで、傷んで廃棄するのも、もったいないし、仏様にお供えするような果物とも思えません。
突然、何を思ったのか、ケビンが半分に切って試食したそうです。
何と、甘柿で、かなり美味しいと言って私にも食べるように勧めました。
写真はケビンが半分食べた後の黒柿と四溝柿のさらし柿。
Гあっ、全体の形の写真撮影してないけど…」と私。
Г当然写真撮影していると思った。」とケビン。
私は黒柿四分の一つまり四溝柿でしたら、一溝分試食しました。
割と糖度の高いやや柔らかめの甘柿でした。
京都の高級料亭で食後に出て来た高級な柿の様な味わいの柿でした。
でもね、
私はやっぱり素朴な味わいの懐かしい故郷の秋の味覚。
たわわに実る渋柿の四溝柿を五右衛門風呂の残り湯を薪で追い焚きして湯抜きした
『湯抜きのさらし柿』の方が好きです!!