モジズリ
2022年6月10日(金曜日) 自宅庭にて撮影
野生のラン
モジズリ=ネジバナ
この辺りでは、『ねじり花』と言う方が通りが良いと思います。
カタツムリと同じように地方によって、色々な呼び方のある植物です。
昔は日当たりの良い草地や土手で良く見かけました。
可憐で可愛らしい花が咲く植物なので、人気があり野生のすみれと同様に抜き取られて最近は、
野生の『ねじり花』はすっかり見かけなくなってしまいました。
このモジズリも生協で購入した物です。
値段が私の価値観の中では比較的高かったので大切に 上等な鉢に植えていましたが、
数年経っても花が咲くどころか芽も出てこないので、ほとんど諦めて
元々野草だからと庭の端っこに鉢土ごと半ば放置して
その過去の出来事や放置した場所も忘れかけていました。
先日思いがけず畑の隅っこに
一本だけ健気に小さな花が横向きに開花しているのを発見しました。
健気な花です...
ネジバナ
雑草みたいですが、ラン科の植物です。
螺旋状に捩じれた花穂(かすい)にピンク色の小さな花が横向きに開花。
花穂(かすい)が捩じれているのが最大の特徴なのでネジバナ。
捩れる方向は、右巻きと左巻きがあります。
私は見た事がないのですが、
全く捩じれていないものや、白い花の咲くネジバナもあるそうです。
もじずり
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに
作者 河原左大臣 = 源融(みなもととおる) 古今集
もぢずり
福島県 信夫(しのぶ)地方で産出する絹織物の型染『信夫捩摺』の
捩じれ乱れた美しい模様に因んだものと言われています。