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杉山茂丸とJ.P.モルガン◆就活の面接必殺ワザ◆交渉のヒントだ。

2012-06-03 21:59:40 | 日記
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こんにちは。


6月は内定が出そろう季節。
前回の増刊更新とセットの内容でお送りします。

~・~前回のまとめ~・~

内定が決まったのに
内定通知を出さない会社は要注意。

内定を貰った証拠を記録しておくことが
リスクマネジメントになります。

~・~・~


たとえ相手が大企業で、内定通知をきちんと出す会社であっても
かならず内容を確認する「慎重さ」を備えておこう。
これが仕事を完結させるプロの秘訣だよ。ということでいきます。



★★★定期更新★★★
6月も週2回(水・日)予定です。
★★★☆☆☆★★★



◆J.P.モルガンと交渉した杉山茂丸


明治30年(1897)に渡米し、大事業家のJ.P.モルガンに1億3000万ドルの対日投資をもちかけた杉山茂丸(1864-1935)の話。


※※※

杉山は、日本が強くなるためには、アメリカから外資を導入して産業を興し、外国からのどのような干渉もはねつけるような経済力を持つことが必要だと首相兼蔵相の松方正義に説いた。

松方から暗黙の承認をとりつけると渡米して、J.P.モルガンからわずか30分の面談を取り付けた。


モルガンの質問に対する杉山の日本の財政、金融に関する豊富な知識と、鋭い人間観察眼、アメリカの工業や社会への感想や批判は、一つひとつモルガンをうなずかせた。

※※※
田中孝顕「モルガンを口説いた男」騎虎書房から


杉山茂丸の名前はかろうじてウィキペディアに載っていますが
歴史の裏側に隠れたほぼ無名の人物です。


当時モルガンは61歳で、世界各国の元首でさえ簡単に面会することが難しい大富豪でした。


J.P.Morgan(画像はウィキペディアより転載)

◆モルガンに覚書を迫る杉山



※※※

「いくらぐらいいるのかね・・・」
先を急ぐモルガンが切り出すと、杉山は言った。

「最低一億・・・」
「上限はいくらだ?一億くらいなら明日にでも都合がつくが・・・」
「それではお言葉に甘えて一億三千万ドル※」

※当時の日本の一般会計予算(軍事費を含む)に匹敵する

※※※
(前掲書から)


この後、工業開発を目的とする銀行(後の日本興業銀行)の設立などの諸条件を合意すると
モルガンは「私は承認する」と言った。



普通なら、これで交渉が無事成立するのですが
杉山はあえてモルガンに「この話を覚書にしていただきたい」と迫ります。

ここからが、この話のポイント。




モルガンはたちまち激怒してテーブルを叩きつけた。
「この私がイエスと言ったのだ!」
(私を信用せずに覚書を求めるとは、私を侮辱する気か)



・・・

モルガンは杉山の返答を聞いたのち、にやりと笑って
「イエス、オーライ」


その返答とは?




◆テーブルを叩く音より、タイプを打つ音のほうが確実に伝わる


※※※

私は、あなたを信じるとか信じないとか言う資格も、ご提案にイエス、ノーを言う権限もありません。
私はあなたの日本国民に対するあふれるばかりのご好意の声を、今すぐにでも日本政府に聞かせたいのです。


しかし、あなたがここでテーブルを打たれる音よりも、あの美人の手がタイプライターを打つ音の方が、日本国民に確実にあなたのご好意を到達させると信じますが・・・。

※※※
(前掲書から)



★就活面接のヒント★

J.P.モルガンを志望企業(実在する外資系とは別だよ)
杉山茂丸を就活生
面談の覚書を内定通知書と読み替えてみたら?

いろんなヒントを読み取れるかと思います。




~tarebonより~

就職先がどんな規模であっても、その姿に惑わされないことだよ。

大企業だからといって、無批判に過大評価せず
中小企業だからといって、勝手に過小評価せず

必要な書類はいつでも内容を確認し、内定通知を確実にしておこう。
そういう姿勢は、仕事でもかならず身を結ぶものだからね。



★★
6月の更新予定も原則として毎週水・日です。
★★

ではまた☆
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