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こんにちは。
2012年6月10日。法科大学院受験の前哨戦となる全国統一適性試験が実施されました。
(イメージショット:一橋大学の兼松講堂)
仕事でお邪魔した一橋大学も試験会場になっていたようです。
大学生で、将来は法曹関係に進もうと考えている人は
法科大学院への進学を目指している人も多いと思います。
※2012年現在の制度では、法科大学院修了者に司法試験の受験資格が得られます。
(法科大学院終了後5年以内に3回まで司法試験の受験が可能)
法学部の学生のキャリアプランから、就活のヒントをどうぞ。
★★★定期更新★★★
6月も週2回(水・日)予定です。
★★★☆☆☆★★★
◆国家公務員 に司法試験合格者枠
※※※
2012年度から国家公務員Ⅰ種に代わって創設された『総合職』。そのうち『法務』は新司法試験合格者が対象となっている。
司法修習を経ずに国家公務員として就職でき、採用されれば各省庁が管轄する分野の法整備を担当しますから、数年の実務経験を積めば司法修習免除になるだろうと言われています。
※※※
リクルート『法科大学院入試ガイド』2013年度版から
※細かい制度については各自でリサーチしてください。
法学部の学生にとって『司法試験』へのチャレンジは
だれもが一度は考える就活の進路選択だと思います。
司法試験合格者に公務員採用という就活の選択肢が出てきたのは
合格しても法曹関係に進めない人が多いための救済プランだという話もあります。
◆旧『高等文官試験(高文)』の時代
さて、司法試験と同じくらい難関の試験で、戦前まで有名だったのが
高等文官試験(高文)です。
※※※
彼らは入省と同時に『見習い』と呼ばれて一般職と身分的に差別され、高等官食堂で昼食を摂り、‘天下国家’を論じ、「スペシャリストになるな、ゼネラリストになれ」、「‘帝王学を学べ’」と先輩たちに指導されてきた。
高文組は4年で高等官、30代後半には官選知事、40代には次官、大臣。
初任給は民間企業に就職した者のほぼ2倍。ボーナスは一年分。
退職金で家が買えるのはもちろんのこと、恩給も余りある金額が支給される特権階級であった。
※※※
佐々淳行「危機管理のノウハウ」PHP文庫から
一度難しい試験を突破すれば、一生のリターンが得られた時代もありました。
こういう時代なら、その試験に全精力を傾けることが人生の一大テーマだったのでしょう。
今の時代は
「試験に全精力を費やして、なおその先にハードな就活をクリアしないと仕事ができない」
という現実があります。
◆自分の原点に立ち返ってみよう。
就活の自己分析にもつながりますが
「‘自分にとって’法曹関係に進もうと考える理由は何だろう?」
「法律を学んで、‘自分は’どうしたいのか?」
ということを静かに考えてみよう。
★★
学生の法曹志望者の半分は
司法試験の突破に‘戦前の高等文官試験合格者のイメージ’に似たものを
勝手に投影しているだけ、ということもあるように感じています。
「法律を学んで、‘自分は’どうしたいのか?」
ここを深く掘り下げてみよう。
法曹関係のキャリアプランは
なかなか軌道修正がしずらいものだから
じつに‘したたかな’戦略でいこう。
※したたか・・前回ブログ記事もちょっと参照ください。
★★
★★
6月の更新予定も原則として毎週水・日です。
★★
ではまた☆
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2012年6月10日。法科大学院受験の前哨戦となる全国統一適性試験が実施されました。
(イメージショット:一橋大学の兼松講堂)
仕事でお邪魔した一橋大学も試験会場になっていたようです。
大学生で、将来は法曹関係に進もうと考えている人は
法科大学院への進学を目指している人も多いと思います。
※2012年現在の制度では、法科大学院修了者に司法試験の受験資格が得られます。
(法科大学院終了後5年以内に3回まで司法試験の受験が可能)
法学部の学生のキャリアプランから、就活のヒントをどうぞ。
★★★定期更新★★★
6月も週2回(水・日)予定です。
★★★☆☆☆★★★
◆国家公務員 に司法試験合格者枠
※※※
2012年度から国家公務員Ⅰ種に代わって創設された『総合職』。そのうち『法務』は新司法試験合格者が対象となっている。
司法修習を経ずに国家公務員として就職でき、採用されれば各省庁が管轄する分野の法整備を担当しますから、数年の実務経験を積めば司法修習免除になるだろうと言われています。
※※※
リクルート『法科大学院入試ガイド』2013年度版から
※細かい制度については各自でリサーチしてください。
法学部の学生にとって『司法試験』へのチャレンジは
だれもが一度は考える就活の進路選択だと思います。
司法試験合格者に公務員採用という就活の選択肢が出てきたのは
合格しても法曹関係に進めない人が多いための救済プランだという話もあります。
◆旧『高等文官試験(高文)』の時代
さて、司法試験と同じくらい難関の試験で、戦前まで有名だったのが
高等文官試験(高文)です。
※※※
彼らは入省と同時に『見習い』と呼ばれて一般職と身分的に差別され、高等官食堂で昼食を摂り、‘天下国家’を論じ、「スペシャリストになるな、ゼネラリストになれ」、「‘帝王学を学べ’」と先輩たちに指導されてきた。
高文組は4年で高等官、30代後半には官選知事、40代には次官、大臣。
初任給は民間企業に就職した者のほぼ2倍。ボーナスは一年分。
退職金で家が買えるのはもちろんのこと、恩給も余りある金額が支給される特権階級であった。
※※※
佐々淳行「危機管理のノウハウ」PHP文庫から
一度難しい試験を突破すれば、一生のリターンが得られた時代もありました。
こういう時代なら、その試験に全精力を傾けることが人生の一大テーマだったのでしょう。
今の時代は
「試験に全精力を費やして、なおその先にハードな就活をクリアしないと仕事ができない」
という現実があります。
◆自分の原点に立ち返ってみよう。
就活の自己分析にもつながりますが
「‘自分にとって’法曹関係に進もうと考える理由は何だろう?」
「法律を学んで、‘自分は’どうしたいのか?」
ということを静かに考えてみよう。
★★
学生の法曹志望者の半分は
司法試験の突破に‘戦前の高等文官試験合格者のイメージ’に似たものを
勝手に投影しているだけ、ということもあるように感じています。
「法律を学んで、‘自分は’どうしたいのか?」
ここを深く掘り下げてみよう。
法曹関係のキャリアプランは
なかなか軌道修正がしずらいものだから
じつに‘したたかな’戦略でいこう。
※したたか・・前回ブログ記事もちょっと参照ください。
★★
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