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週末は司馬遼太郎原作「坂の上の雲」の時代から
(NHKスペシャルドラマで2011年12月より第3部放映中)
クロスオーバーのテーマで就活生にお届けします。
そして12月25日はドラマ最終回「日本海海戦」です。
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12月から始まった就活イベント・企業説明会で
急に“就活生モード”になった3年生は最初の冬休みですね。
新卒ばかりではなく、転職を考え始めた人にとっても
12月いっぱいで退職して次のステップをめざす人もいます。
どちらの立場の人でも
年末はキャリアステップの足場を固める準備をしておこう。
キーワードは「気持ちリセット」
「坂の上の雲」の時代からヒントいきますね★
■イギリス海軍を手本にした日本海軍
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日本のことわざでは、「苦しい時の神だのみ」だが、イギリスではこれに「海軍」がつく。
God and the Navy we adore
In time of danger, not before.
The danger past, all is requited,
God is forgotten and the Navy is slighted.
神と海軍とは、危難の時にあがめられ、危険が過ぎたら忘れられるというのだが、要するに海軍は神様なみであった。
※※※
阿川弘之「軍艦長門の生涯」新潮文庫から
★イギリス風の「苦しい時の神と海軍だのみ」ということを頭においてね★
明治期の日本は海軍建設に際して、そういうイギリス海軍を手本にしました。
■世界最強の軍事国家・ロシア
※※※
当時のロシアは、世界最大の陸軍と、イギリスに次ぐ海軍を持つ巨大な軍事国家であった。このようなロシア帝国と、封建時代からぽっと出たばかりの日本が全面戦争をしたのである。
かのバルチック艦隊相手では、せいぜいドローン・ゲームが関の山であり、双方ともかなり被害を受けるというのが戦前の予想であった。
ところが実際の日本海海戦において日本の軍艦は一隻も沈まず、バルチック艦隊はほとんど全部沈むか、捕獲されたのだった。
日本海海戦は当時までの人類最大の海戦であったのだから、その行方を見つめていた世界中の人間は、文字通り仰天した。
※※※
渡部昇一「かくて歴史は始まる」クレスト社版(1992)から
こんなパーフェクトな勝利を味わってしまったので
「危険が過ぎても神と海軍を忘れられなかった」日本海軍は
1945年に消滅してしまいました。
最後につまづいた日本海軍と
手本のイギリス海軍との違いは何だろうね。
↓↓
The danger past, all is requited,
God is forgotten and the Navy is slighted.
■人生がパーフェクトな人ほど気をつけよう
一流大学を優秀な成績で卒業できる人ほど
過去の自分の経歴を「忘れられずに」就職活動を甘く見て
失敗しやすいかもね。
また
就活内定をテクニックだけで奇跡的に乗り切った先輩や
社会人も、その味を「忘れられずに」いたら失敗しやすいかもね。
★★
必要なときには、いつでも過去をオールリセットして
新しく前に進もうとする気持ちを養っていこう。
それが就活でも転職でも
大切なバックボーンだろうと思うんだ。
過去の自分の経歴に卑屈にならず
またいたずらに過信もせずに
必要ならば神頼み。
そして海軍頼みだ。
就活や転職での“海軍”とは「合理性と柔軟な思考力」!
じゃあまたね