フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

風景画

2012-11-22 09:13:04 | Weblog
風景画なんて絵が描き始められてからあるもんだと思っていた。花鳥風月の文化にある国に育ったからだろう。水墨画にしても日本画にしても始めに自然ありきだから当然洋画もそうだろうと考えていたら洋画が成立して300年後だってね風景画が成立したのは。はじめての風景画「橋のある風景」が描かれたのは16世紀なんだ。アルトドルファーというドイツの画家によって。宗教画や聖人からの脱却に自然があった。その自然の広がりをテーマにし宗教人からクレームがないよう圧倒的迫力で自然を表している。アルトドルファーは建築家で細密画を描ける画家であるから写真のような自然の絵を丁寧に描いている。それはもう見事としかいいようがない。あの有名な「アレキサンドロス大王の戦い」の彼の絵のように視点が神の視点のように描かれている。アルトドルファーが風景画の父と呼ばれる由縁か。それにしても西洋と東洋はこれだけ違う。これだけは覚えておこう。花鳥風月の国に生まれたものとして。
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