フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

ゴミ当番での猫の話

2012-11-12 09:03:44 | Weblog
今日は不燃物のゴミ当番の日。町内のおばちゃんたちとわいわいがやがや。「あんたんとこの犬やたとね。事故で死んだ犬は」「エーッ知ららった。どっちの犬で」そこでランディが死んだいきさつとマルディがランディを探しに出かけ5日ぶりに帰ってきた話をしてあげるとおばちゃんたちはみんな涙ぐんだ。「まっこと健気やね」と。そしたらそのうちの一人が「うち前に京都に住んでいたやろ。その時にね野良猫が来て住み着いて子供生んだがよ5匹も。どうしようどうしようと思いゆうちにおおきゅうなってきて困ってしもうて嵯峨野やったけどね。広沢の池のところに主人に捨ててきてもろうたがよ。結構遠いき野良やしと思うてそんなに気にしてなかったがね。そしたら何日かして子供ぜんぶつれて帰ってきたがね。もう主人も娘も私も大泣き。「もう捨てれるかね」と親は自分とこで飼うようにして子供は学校の子等にもろうてもろうた。それから親猫は寿命までうちにおったぞね。それを聞いてまたおばちゃんたちは涙。「人が死んでもなんちゃぁ思わんけんど物言わん動物がすることは泣けるぞね」そしたらおばちゃんたちうんうんとうなずく。「あんたおんちゃんが死んだとき泣からったね?」「泣くかね。ははは」だって。ゴミ当番は月に一回近所の情報交換会なんだ。シルバーゾーンの楽しみ場かもしれない。
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