フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

scone

2014-10-20 08:18:47 | Weblog
もともとはオランダのものだったのかshoon broodというオランダ語が転訛してsconeになったといういまやイギリスを代表するケーキ。ケーキといってイイのかどうか分からないけど。昨日とあるカフェに立ち寄ったらメニューにスコーンがあった。

なんでもここはIターンだかUターンだか知らないけどこの田舎に移り住んできたプロダクトデザイナーが始めた店だと聞いていた。メニューはいたってシンプルで店の入り口の黒板に書いてあるだけ。

ここは以前モンベルが事務所とガイドに使ったログハウスをそのまま生かして店としている。珈琲の種類は多いが食事はできない。ケーキセットやパンはあるけど古い言い方で言えば「純喫茶」なんだろう。それでも中高年を中心に珈琲を愉しみに来る客は多い。今の子はコンビニのコーヒーが本物と思っているから珈琲を愉しむ文化なんか持ち合わせていないだろう。ファーストフードの店と間違えて入ってくる若者はこの店にもいるだろうがリピーターにはならないだろう。静かな店内。窓越しに吉野川にかかる橋が見えて心落ち着く。店主が持ってきたメモ用紙みたいなメニューと小さな黒板に書かれたメニューを見るとメモ用紙が珈琲と紅茶の種類で小さな黒板がケーキとかパンの種類が載ってた。初めての店だからシンプルなものをと今日の珈琲とスコーンを注文。
珈琲にこだわりがあるらしく「今日の珈琲はケニア産のものです。フルーティな香りと酸味が特徴ですけど深煎りしてますから酸味は押さえられてますけど」と説明してくれた。
珈琲はどこの店のものより美味いと感じた。こだわっているわりには美味くない店も多いこのごろこの店は本当に美味しい。まろやかでかおりよくそれでいて深みがあって苦味がない。水なのか豆なのか淹れ方なのか「できるなコイツ」と言う感じ。そこでスコーンをひと齧り。オレが作ったスコーンより美味いスコーンに出会ったのは初めて。脱帽です。

全粒粉をブレンドしてるのかな甘さはレーズンのみにしてバターではなくオリーブオイルかな層を作って焼いているところをみると丁寧な作り方だね。それにちょっと甘めのクリームを添えて出してくるなんぞ憎いね。最後に忘れてたかのようにローソクの火をそっとテーブルに置く。この演出もいいね。やっぱりおしゃれっていいな。ほんのちょっとしたことで日常が変わるもの。いやぁ久しぶりに満足でしたこの店。お店の名前がなんだったか知らないので広告にならなくてゴメン。本山の吉野川沿いの旧モンベルの事務所跡にある店だよ。僕は気に入ったら何回も行くタイプだから合えるかもしれないねこの店で。
コメント
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