フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

祭りと花火

2006-08-14 15:07:31 | Weblog
夏、暑さ吹き飛ぶ激しい祭り、笛や太鼓に浮かれるリズム。秋の豊穣に感謝の祭りと違って夏の祭りには、過酷な自然に向かって人間の存在感を示しているような抵抗感あふれる力強さが漲っています。とりわけ高知のよさこい祭りには、激しさと美しさ、躍動と静止、寛容と忍耐が交感しあい、生命の尊さと喜びも哀しみも全てを飲み込んで踊る人にも見る人にもある種の救済と言う感動を与えてくれるようなような気がします。それで全国から踊りのチームを組んで高知にやってくるんでしょうか?誰かが言ってましたけど「フリーじゃきに!」の名言とこのコンセプトに惹かれるんだろうと思います。何でも 仕放題、自由と言う快感を伴う責任の中で自己解放自己実現を表現し認知される喜びを味わいつつ最後に全員が観衆も含めて「よさこい」でまとまる祭り、こんな祭り、他にあるんでしょうか。良さ来い 善さ来い 好さ来い 酔さ来い 世さ来い そして最後に余さ来いと言ってるようにフェンネル氏には聞こえます。
夏の夜には、もう一方の雄、花火!アボとガドはこの花火の音が大嫌いで小屋の中で耳をふさいで耐えています。その仕種が面白くてしばし花火を見るのを忘れてアボとガドを見ていることが多いです。花火を見て「納涼だね」といいます。空を焦がして涼しさを味わうなんて粋な表現ですね。
でも、パンプは、あれほど好きだったよさこいにも花火にもまるっきり感心を示しません今は、自分の世界で自分と向き合っているのでしょうか。それとも、たまには、忘れてみることも生きる知恵とおしえてくれているのでしょうか。フェンネル氏は花火の夜、静かにそう思いました。
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