フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

japonais

2009-05-19 20:47:19 | Weblog

図書館で何気なく手にした本「日本人論」誰の本だったか忘れたけれどどこかの大學の先生の本だったと思う。パラパラっとめくってみたら日本人は消滅するだろう。日本列島人は残るだろうがと書かれていた。自分たちの文化を捨てて他文化との融合や吸収を繰り返しオリジナリティの喪失となっていくだろうから日本人は消えると。でも、古代日本人も消え、平安、鎌倉、室町の日本人も消え、戦国、江戸、明治、大正の日本人も消え、昭和初期いわゆる戦前の日本人も消された中で歴史と文化をまだ担った昭和戦後派が生きているから日本人は消えていないのではないかと思うのだが、どうやらこの先のことをいっているらしい。団塊の世代とその周辺が消えた後、日本人は残っているかと言われたら返答につまってしまう。昭和40年以降に教育が変わって、先生の言うことが絶対ではなく学校での苛めが酷くあらわれるようになったと統計的記録があるから、ここから僕らとは違う教育を受けてきた者たちとなる。教育とは価値観の創造だと思うから、それがゆがめば、社会との価値観にズレが生じるけど国の未来も体制も考えない僕達個人主義集団が、「それも、個性だ」と教唆することなく見逃してきたツケがどうやら回ってきた感じだ。この国のかたち、それすらもわからない政治屋たちが権力を握り迷走する。例えば、今回のメキシコ風邪。水際で防ぐという意気込みはどこにいったのでしょう。国内感染に切り替わると「あまり、毒性は強くないですから、薬は効きますから安心を」だって。あの、恐怖に引きつった顔で「日本は、完璧に水際で食い止めます」と大臣が言ってたのに同じ人の発言とは思えないね。ここでも、早くも、薬局で、100円ショップでマスクは売り切れというのに今日、図書館では、係りのもの全員が支給されたマスクをつけて仕事していた。この国の体制は、下々の者に視点が置かれているのではなく公務員にあらずんば、人にあらずとされていることがよく分かった。日本人は、消える、公務員は、残った。税収がなくなっても、自分たちだけマスクをつけて彼らは残るだろう。これが、この国の正体だ。

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