フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

棚田のとんび食堂

2012-11-09 08:37:26 | Weblog
レギュラーではないですけど三婆と棚田に行ってきました。

来る前に弁当屋によっておむすびとお茶を買いました。僕は、お弁当を持っていたのですが三婆は何にも持ってこなかったからです。僕も付き合いで点結びを1個買いました。棚田を見下ろすあずまやでお弁当にしました。全員でお結びを広げているとあの「かもめ食堂」の1シーンを思い出しました。「どうしてかもめ食堂のメインをおにぎりにしたんですか」「年に二回父がおにぎりをつくってくれたんです。運動会と遠足のとき。他の子が持ってるようなウインナーや玉子は入ってなかった。鮭とおかかと梅のおにぎりが三個だけ入ったお弁当だったけどそれがとってもおいしかったの。おにぎりは自分で作るより作ってもらったほうがずっと美味しいからって。」小林聡美がそういうと片桐はいりが身につまされたように泣き出すんだよね。テーブルには僕のお弁当と三婆のおむすび。ぼくのドイツの魔法瓶のおかげでわりと雰囲気はかもめ食堂らしくできている。僕がうちの犬が交通事故で死んでね。一緒に飼ってた犬も10日後姿を消したんだというと「わたしんとこも昔犬飼いよってね。おらんなったが。あれは絶対ね隣のお姐さんのせいやと今でも思うちゅう。」「なんいがあったが?」今日はいい天気。のどかな東屋。二婆が興味津々と聞く。「隣のお姐さんが来てね犬のあそこをつついたがよ。若いオスやに。私ビックリした。犬があんだけ大きいとは。ボッキしちょったがやき。あの日からオスは目覚めておらんなった。あのお姐さんのせいで、ハハハ。」ウ~ン、イメージ狂うな。棚田のかもめ食堂気分だったのに。これでは棚田のカラス食堂か。いやトンビ食堂かないつもあぶらげかっさらいひゅるるとどこ吹く風で舞い上がって行くんだろう。「あんた何作ってきたが、マメやね」「米粉パンのサンドイッチ。自分で作った金柑ジャム塗っただけだけど」「ちょっと食べらして。」「おいしいやんか」ハイハイありがとサン。
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マッカラム78

2012-11-08 09:13:49 | Weblog
アメリカフウの紅葉がきれいだからと新興住宅地のメイン通りにそれを見に行った。もう盛りは過ぎて少し茶色っぽくなっていた。写真を撮ると意気込んでいたバジルもファインダーをのぞこうともしない。そこでの話題がデビットマッカラムのこと。僕はイリヤクリヤキンでしか知らなかったが今ではダッキーとして毎日テレビで見ている。もちろんNCISだ。マッカラム何歳だと思う?って聞くから64いや67歳くらいかなというとなんと78歳だって。若い、ボケてない。それでシーズン9が終わってシーズン10の契約を更新したというからうれしいやらオドロキだ。高倉健さんも81歳で主役だからあの時代の人はすごいね暴走もせず現役老人でなんというか元気老人いや溌剌老人なんだ。もっともっと楽しませつづけてもらいたいな。
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錯覚

2012-11-07 09:16:52 | Weblog
今では、人体構造の本や筋肉のつき方の解説書や「こうすれば人は上手く描ける」というようなハウツー本が溢れているからこうなのかとかこう動くのかとか分かった上で描くからそんなにおかしなことにならなくてすむけど昔はどうやって描いていたんでしょうね。

顔にしたって体にしたってスケッチか想像でしょう。それが真実のように迫力を持って迫ってくるのは描いた人の観察眼によるものだろうか。画家ってそれほどの観察眼をそなえていたのだろうか。かもしれない。あの当時は神懸りに近い技をもって描いていただろうから。僕らには分からない感性の域をもっていたんだろうな。透き通った瞳や今にもしゃべりだしそうな唇なんか見ているとデジタルで計算されたものではないぬくもりが伝わってくる。リアリズムなんだよね彼らの。

1616年頃にかかれたルーベンスの「クララ・セレーナの肖像」がリヒテンシュタインのコレクションのパンフレットに載ってるのを見ての雑感です。「ようこそわが宮殿へ」the collectionn of the prinnce of Liechtennsteinいいコピーだね。でも絵は目の錯覚だから・・・・・。
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雷鳴

2012-11-06 08:51:38 | Weblog
昨夜は雷がはげしくまるで暴風雨のように荒れ狂った。朝、マルディの小屋に行くとマルディが居ない。雷が恐くて避難したんだろう。マルディは弱弱しい犬で誰にもなつかず吠えず咬まずの犬だから庭で放し飼い。家の傍には小屋のほかに避難場所を作っているんだけどそこにもいない。たぶん恐がりだからどこかの床下にもぐりこんでいるんだろうけどランディのことがあるから心配。まさかと思って国道まで探しに行ってはみたがいなかった。もう少し待ってみないといけないがスズメがマルディの餌を待っているから餌を用意した。「マルディ」と呼んでも反応がない。あんまり恐かったのでどこかで倒れてなきゃいいが。まぁそのうち帰ってくるだろう。マルディに限って遠くへ行くことないと思うから。
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アラン先生の

2012-11-05 08:30:36 | Weblog
僕の好きなシモーヌヴェイユがいつもポケットに入れて持ち歩いていたというアラン先生の「幸福論」を読んでいる。難しいから絵本「アランの幸福論」だけど。それでも十分難しい。日本語では8行も書かれているのにフランス語では2行しか書かれてない。短い言い回しだから考える。日本語はどうもいたれりつくせりというかこう考えなさいというとこまで訳してしまうから考えが訳者の考えへと導かれてしまう。ここに語学の大切さを知る。それでもって辞書を引き引きフランス語をたどる。とりかかったのはずっと前だけど動詞の変化も半過去も近未来も完全に分かってなくすべてがごちゃ混ぜになったままだから単語に追われてアラン先生の思考までたどりつけない。絵本でこれだから本編なら端にも棒にもかからない。それでも訳そうとしている自分の姿がもう幸福論なのかもしれない。
Je dirais a tous ceux qui se torturent ainsi:pense au pre'sent
・・・・現在のことを考えよ・・・・か。
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大絵金展

2012-11-04 09:16:50 | Weblog
文化の日ということで美術館が全館無料の特典。いま開催されている「大絵金展」に行って来ました。

襖に描かれた芝居絵が花台を模したセットに飾られているのは圧巻。芝居の筋も当時の人たちにはよく知られていたんだろうな。それをデフォルメして見られるんだから祭りの雰囲気と絡まって庶民の心を鷲掴みにしたんだろうなと思って見ていた。迫力は絵金だけど絵のうまいのは弟子の河田小龍だね。あの龍馬に外国の知識を教えた人物だ。小龍って絵金の弟子だったんだ。絵金といえば放浪の町絵師として荒くれのイメージが強いけど立派な弟子を多く連れているところをみると穏やかな人格者だったんだろうなとも思った。絵金が使ってた顔料とか硯、筆が展示してあって筆なんか当時そういうものが売ってあったのかどうか知らないが小さな筆を短く切って5本くらい横に並べてくっつけ1本の軸でまとめて平筆としている。庶民の知恵ってすごいななんて感心して見てた。赤、エメラルドグリーン、コバルトブルーあの当時、外国の絵の具も使ったんだってね。オドロキ。
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持つべきものは

2012-11-03 09:04:08 | Weblog
「あんた、棚田見に行かん?」「棚田かえ、もう刈り取ってるやろ」「8日に行くようにミヨちゃんとカッさんに言うたき。サナエちゃんは予定あると。」「8日は・・・」と言いかけたところでケイタイの電池切れ。相手の声が小さくなって消えてしまった。いつものことだけど三婆+1からのお誘いの電話。ウムを言わせず一方的。ケイタイの電池が切れたことをいいことにほっといたら家のほうにまた電話。
「あんた、お味噌いらん?嫁のお父さんが作ったがやと」「お味噌か。くれるの?」「うん、無添加やき。」「ちょうだい。」「取りにキイや」「はいよ」と取りに行ったら家の中でダウン着ている。「アンタ、家の中でダウン着て」というと「この下、ランニングやき、見せちゃおか?」「いらんいらん」「まぁ、勿体無いこといいな」「そんな背中に灸のあるモン見ても・・・」「誰が灸や」「ちょっと待ちよって。」と奥へ。そしたら思いのほか可愛いビンに味噌をいっぱい入れて持ってきた。

「このビンはイランき返さんでかまんき。イケヤで買ったがやき」だって。こうみえても彼女はセンスは昔からいいんだ。ということを思い出していた。「ありがとう」持つべきものはやはり友達か。そのオレの背中に「そしたら8日ね」「8日は・・・・」と言う言葉を飲み込んで「うん」。男はつらいよ。
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崖の上のモニ

2012-11-02 09:04:33 | Weblog
このところモニちゃんとのメールが多い。東京でどうしているのかと思ったら彼女は自分のやりたいことへ向かって着実に一歩一歩進んでいた。彼女の夢は世界的な歌手になること。そのためにレッスンを積んでいるのかスタイリッシュになっていつのまにか「アジアランデブー」の表紙を飾るようになっていた。「お笑いの外タレでサンマの番組とかからオファーがくるけど断ってる」と以前聞いたときには「ピッタリ、ボビーなんかすぐ抜くぜ」とオレなんか本人の気持ち無視で言ったもんだけど彼女はアーチストを目指したかったんだ。今ではロバータスタックとか誰だっけジャズとかソウルとかR&Bの大御所を目指しているという。僕のCDを聞いて「山の上の小さな駅」がいいねと言ってくれたのは意外だった。「love you」のほうがモニちゃんの好みかなと思っていたから。歌っているのは誰って聞くからSho-ji君を教えてあげた。東京で出会えば面白いね。この前、モニちゃんがテレビで歌っていた姿を絵に描いて送ってあげたら自分のブログに貼り付けるというから見に行ったらまだ更新していなくて英語ばっかりだったから頭痛くなってやめたけど一部を読むと近いうちに自分のアルバムをリリースするらしい。これでついにプロだ。いまのうちにサインもらっとかないといけないかな。普段は陽気なジャマイカンをやっているけどすごい努力家という裏の顔も知ってるし成功すればいいね。崖の上のモニちゃんが崖っぷちのモニちゃんになりませんように。歌はうまいよ。
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イタドリの花

2012-11-01 08:24:57 | Weblog
春にはポキポキ折って取ってきて煮たり炒めたりして食べるイタドリ。だからイタドリの成長したものなんて見ることもなかったし気にもしてなかった。ましてや花が咲くなんてことも頭になかった。花咲いて実が落ちてまた春に出てくるという当たり前のことを忘れてた。昨日久しぶりに山に行って解禁時には釣り人が川に下りるための道と言うかルートを使って谷に下りたとき2mくらいに成長したイタドリを見つけた。管理されてる山菜区域かどうか知らないけど春に誰も入らなかったんだろうか道は結構険しいからこんな物好きいないかな。それで思いっきり伸びたんだろうちょっと見には細い竹のように見える。その先に小さな白い花。はじめて見るイタドリの花だ。写真がうまく撮れてないけど花はとても可愛い。

山は上のほうで紅葉が見頃でそろそろ下りて来る気配だ

野菊もきれいに咲いて弁当のお結びもうまかった。


ときおり黒い小さな鳥が水を飲みにきてチッチと鳴いて飛んでいく。自然満喫。
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