鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第245回】 家族の死

2011年09月02日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、ブログで初めて紹介した、我が家の老犬(チョコ、オス16才)が、
昨日、息を引き取りました。

嫁さん、それから嫁さんのお母さんは、号泣していました。

いろいろと、自分達なりにベストを尽くしてきたつもりなのですが、

「もっと、こうしてあげたらよかった・・・」

と思うところがあったのでしょう。

私も先週は、出来る限り散歩に連れていったり、抱っこしたりと
自分なりに出来ることはやったつもりでしたが、やはり心のどこかに悔いが残っています。
(それが、具体的にここをこうしたら、というのは無いのですが・・・)

そして子どもたちが学校から帰って来たのですが、
やはりとても大きなショックを受けていた、と嫁さんから連絡がありました。

今朝、長男はあまりにショックが大きく、

「学校に行きたくない」

と言っているので、朝、嫁さんから電話がかかってきました。

長男に電話で話したところ、

「チョコちゃんを焼きに行く最後を看取ってあげたい」

ということでした。

本当は、最後、息を引き取るのを看取ってあげたかった、とも言っていました。

子どものそうした気持ちを考え、「お骨になるのを看取ったら、また学校に行く」というので、
学校を休ませることにしました。

長男なりに、命の大切さをしっかりと感じ取ってくれたのだと思います。

次男は、学校には行ったのですが、お骨になったチョコちゃんを見るなり、
家でずっと号泣していたそうです。

夜、子ども達と電話で話したのですが、自分達の中で何とか現実を受け止め、
そして命の重さ、命の尊さをしっかりと理解してくれたようでした。

こうしたことがあって、私自身、改めて東日本大震災で大切な家族を失った、
被災された方々のつらさを考えてみました。

おそらく、私なら生きていけないくらいの精神的なショックを受けられたことと思います。

我が家の愛犬は、もう今年中には息を引き取るという心の準備が、
私たち家族の中にずっとあったのにも関わらず、これだけつらいのです。

ですから、大切な家族の将来をワクワクしながら過ごしていた方がいたとして、
その方が家族を震災で失ったのであれば、
そのつらさとは、本当に私たちの比ではないと思うのです。

命の重さ、家族の大切さを今回、本当に身に染みて実感することが出来ました。
だからこそ、今を全力で生きなければなりません。
命あることに、感謝しなければなりません。

自分は生かされているんだ、と改めて思いました。
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