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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第263回】 商品と共に情熱を届ける

2011年09月20日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はお休みを頂戴しておりました。

朝から子どもと一緒にゴルフに行き、ハーフをラウンド。
(18ホールするつもりだったのですが、体力が続きませんでした・・・)
その後、家に帰り、溜まりに溜まったカンブリア宮殿を見ていました。

番組の中で紹介されていた企業の中で、最も共感したのは、
「APカンパニー」という会社の取組でした。

ここは、急成長している外食チェーン店で、
「塚田農場」とか「四十八漁場」などのお店を展開しています。

ここのビジネスモデルが、既存の流通を介さずに農家や漁師から直接仕入れ、
同業の居酒屋よりも安く、鮮度がいい食材を提供する、というスタイルです。

これにより、農協や漁協で提供するよりも高く農家や漁師は全量買い取ってもらえるので、
お客様や自社だけでなく、農家や漁師も潤います。

そしてこのスタイルでいいのは、「生産者の想いをお客様に届けることができる」ということです。

APカンパニーのスタッフは、頻繁に全国の提携農家や漁師を訪れ、
生産者とコミュニケーションをとっていました。

生産現場での苦労、新たな試みなどを自分達の目で見ることで、
それを価値としてお客様に商品と一緒に提供しているのです。

また、ホールスタッフには、1人400円までのサービスを提供する権限を与えられており、
お店で出している料理で、お客様の箸が止まっている料理を引き下げ、
それにひと手間かけて別の料理として提供することや、
お客様に名刺をお渡しし、回数お店に通うと昇進する試みをしていたり・・・。

とにかく面白いのです。

お料理を引き下げて別の料理としてリニューアルするのは、
料理を最後までおいしく召し上がって欲しいため、という想いからですが、
その根底にあるのは、生産者の方の苦労、
また生き物の命を頂いて料理を提供できていることへの感謝の気持ちがあるとのことでした。

実際、新人スタッフの研修では、鶏のシーンを映像で見せて、
食材のありがたさを分かっていただくのだそうです。

料理が出来るまでのいろんな方の努力や苦労を理解することで、
自分達がなぜこの仕事をやっているのか、ということの意義が明確になるのでしょう。

この会社の今後が楽しみです。
そして、近々私も利用させていただき、一度お店の雰囲気を味わってこようと思います。
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