2021年は、個人的には非常に良い一年でした。
というのは、大半のクライアント様の業績が
過去最高だったから、です。
その要因は、お付き合いの長いクライアント様が多いことと、
そのクライアント様たちが、
とにかく商売の王道を歩んでくださっていることに尽きます。
商売で最も大切なのは、
応援して下さる方たちを如何に増やしていくか、ということ。
応援して下さる方は、まずは社員さんとそのご家族。
次に協力業者さんや職人さんたち。
そして自社で家を建てて下さったOB様たち。
これらの方たちから
応援してもらっていない会社の業績を高めることは、
長期的な視点で見れば、ほぼ不可能です。
新規来場されたお客様を
(表現は良くないですが)一本釣りし続けることは、
商品力で圧倒的に差をつけられれば可能でしょうが、
現代のようにスピードが速いと、ほぼ不可能です。
住宅の場合、商品は簡単に真似できてしまうからです。
社員さんに愛される、良い会社をつくること。
取引している会社さんや職人さんから、
好かれ、尊敬される仕事をしていくこと。
そしてOB様や工事中のお客様に
誠実に対応していくこと。
こういうベースが無い住宅会社の、
業績を高めることは、不可能である、
というのが、私の結論です。
ノウハウだけで、業績は上がらない。
優秀なスタッフさんが万が一、入社してくれたところで、
会社にこうした土壌が無ければ、
やはり成果を出すことは難しい。
(この現実を理解できていないビジネスパーソンが、
住宅・不動産業界には結構、多いです)
応援して下さる人達が多い会社は、
打ち手がすべて良い方向に進むので、
業績(=お客様に選んでいただく件数)が向上する。
それが商売の本質だと、改めて実感しています。
こうした本質を理解できずに、
自社がたくさんの仕事を受注しているからといって、
仕入れ先さんに横柄な態度をとったりする、
購買担当者や監督が居たりするのも、
住宅業界あるあるなのですが・・・。
社員さんがこうした勘違い行動をしてしまうのも、
経営者の指導力不足が原因かもしれません。
ノウハウも重要ですが、
業績を向上させる上で重要なのは、
売れやすい土壌をつくることと、
決定したことをスピードを上げてやり切ること。
商売は、実にシンプルで、そして奥が深いのです。