
昨日は白露で「秋がようやく加わるころ」、今日は重陽で「菊の節句」と暦のうえでは季節は秋へと移っている。台風は遠く離れた海上を東へ進み、上陸後は各地に大きな災害を引き起こした。雨乞いの願いもむなしくこの地にはさしたる恩恵はなかった。
奇数は陽の数であり、陽数の極である9が重なることから「重陽」と呼ばれる、とある新聞のコラムで読んだ。面白いところでは「手巻き寿司の日」という。その意味は「くる(9)くる(9)」のゴロ合わせから。大分県九重町では「九重九湯」といい温泉の日として賑わうそうだ。
時は秋なのに「春夏冬」と書いて「あきない」と読ませ商売繁盛を表わす。5円で「ご縁がありますように」15円だと「十分ご縁がありますように」、カツ(豚)は「勝つに通じる」として勝負に日の膳に乗る。語呂合わせは遊び心として面白く、読み人の知恵をしる。
ゴロ合わせで忘れてはいけないのが「救急の日」。救急業務や救急医療について一般の理解と認識を深め、救急医療関係者の士気を高める日、とされている。この救急業務、全国では6.2秒に1回の割合で出動しているそうだ。
救急業務も通報から現場到着、さらに医療機関に患者が収容されるまでの所要時間が年々遅くなる。昨年は記録が残る1984年以降最悪を更新というありがたくない記録となった。出動件数の増加が原因のひとつにされている。出動の51%は軽症ともある。
いつお世話になるかしれない救急、恐れずでも慎重にプッシュしよう。
(写真:台風後の秋の空はどこか行きたくなる爽やかさ)