
先日来、新聞や雑誌、TVで「禁煙外来」という言葉をよく見たり聞いたりする。何かドラマのタイトルのように感じる。本当はタバコをやめたいという大きく深い悩みを持った人がそれを解消せんがための専門外来の科目という。一定の基準を満たす喫煙者の禁煙に関し健康保険の保険適用もされるそうだ。
来月からのタバコ値上げをうけこの禁煙外来を訪れる人が急増という。一方、販売店によっては数倍の売り上げがあったり、スーパーでも特別コーナーで販売していた。TVコメンテーターで35万円買いだめした愛煙家もいるそうだ。こうした買いだめの反動はこれからどんな影響が出てくるのだろう。
買い置きが切れ、なんとなく吸わなくなってもうすぐ30年近くになる。特別な禁煙宣言などはしていないがタバコとは縁がなくなった。それから何度かの値上げが実施されたがどこ吹く風で済ませてきた。今回のタバコ値上げは税収減という予測があるので、なんとなく気になる。
健康増進、がん予防などのためタバコはやめろという。世の中はその方向へ進んでいるように思う。一方で税収増のためにこれまでもみみっちく値上げしてきたが、今回はその3倍以上、1箱で60円から140円という。値上げすれば禁煙者が増え健康的になる、といえるかも知れない。
禁煙外来で健康保険の適用を受けるためにはいくつか条件がある。そのひとつに「喫煙年数と1日の喫煙本数を掛けた値が200以上であること」とある。10年間・1日20本吸って200になる。該当する方は禁煙チャンス、トライされてはどうだろう。
かって喫煙所で楽しんだ会話とそこに漂っていた煙のにおいを懐かしく思い出す。
(写真:来月からの利用状況を大変気にしている自販機)