日々のことを徒然に

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44年前の一首

2010年09月26日 | 生活・ニュース
           

岩国市制施行30周年(1970年)記念事業の一つとして、1955(昭和30)年に合併した旧7カ村を含めて、新しい角度から「岩国市史」が編纂されつつあった。しかし、枚数の制限から割愛された事柄が多い。

その割愛された資料について市史の別冊扱いとして永く記録に残そうという意見から「岩国の昔話と歌謡」や「岩国の文化と教育資料」などが残されたと、伊藤正一氏など当時の関係者が書き残されている。先日載せた「貰った9冊」の何冊かはそれに含まれている。

そんな1冊に「岩国文学百年史」(昭和45年11月 大岡 昇著 岩国市立岩国図書館発行)がある。貰ったその日、パラパラとなくめくっていて「えっ、自分の名前が?」と思う頁が過ぎた。不思議に思いながら繰り返しめくったら載っていた。

「わが妻となる人定まりて墓標きよめつつまず父へ報せる」

残暑の厳しい日、父は50代半ばで急逝。それから病身な母と弟妹とで新しい生活が始まった。100カ日が過ぎたころ、周囲の方のとりもちで縁談がまとまったのは同じ年の暮れだった。掲載の一首は短歌の会へ入会してまもなくの作品だったことを思い出した。

なぜそこへ掲載にいたったのかなど知るよしもないが、大事な記念として長く残したい。

(写真:一首が掲載されている頁)
コメント (8)
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