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日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

芋つる

2011年11月29日 | 回想
           

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)へ参加するかしないか、加盟するかしないか大きな議論になっている。その構図を大胆に分類して見ると農業対工業という、どちらも国力をつかさどる分野だ。すぐに両立する策はないようだが、避けて通れない選択を迫られている。

そんなニュースを見た後の散歩だからでもないだろうが、畑の垣根に干されたさつま芋のつるが目についた。触ってみるとからからに乾いている。こうして干されているということは何に使われるのかと見て通ったが思い当たらない。

子どものころはさつま芋は米や麦などの代用にもなるなど準主食だった。我が家の地下壕、大戦中の防空壕には1年中それがあり、大家族を支えた。ふかす、焼く、蒸して切って天日干しなど遊びの空腹を満たす大切な食材だった。

種苗店で、試食してと店主が拳ほどの大きさの焼き芋を半分に割って差し出す。割れ口は栗色で匂いもいい。久しぶりアツアツのそれを口にする。子どもころ雨の降る日、父の手伝いでつるを植えたことを思い出す。さつま芋は今もしっかり記憶に残っている。

(写真:干されてからからになったさつま芋のつる)
コメント (4)
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