
知人の高校3年生の息子が卒業後の進路として就職を選択したという。その詳しい話は聞いていないが、親としての希望はあるが、何処に決まるか気になるという。「自らが選んだ進路、息子さんは全うしてくれますよ」とこたえるしなかった。高卒の採用活動は7月1日の求人票提出から9月16日の採用試験が流れとなっている。
知人の話しから数日過ぎたころ高校生の就活という記事で「揺れる1人1社制」という見出しが目に付いた。これの説明に、高校生が就職活動において「当初の応募は 1人 1 社のみ」と限定されている制度。現制度は就職率 98%と諸外国に例がないほど、高校生の効率的かつ安定した就職に大切な役割を担ってきた、とある。
高校生の採用担当したのは定年前の十数年間で思い出せば遠い昔の話になる。学校への推薦依頼は採用状況、学校の特色と教科に合わせ1名から数名を依頼した。推薦依頼した学校は全校訪問し会社説明と合わせ学校からの希望などを聞き、採用活動に遺漏のないように勤めたことを思い出す。採用に至らなかった生徒の学校へはその説明のため重い気持ちで訪問した。
世情は大きく変わり、高卒の採用方式にも変化が起きているだろう。私の現役のころと大きく変わっているのは、18歳は成人として、採用試験段階で選挙権を有する生徒もいる。生徒ではあるが成人の仲間入りしている就職希望者ということになる。就職希望の生徒の願いが叶うことを願っている。
(今日の575) 18で世に出る子らに幸あれよ